評価:★★★★☆ 4.3
盲目の男・祐樹と難聴の女子高生・みりか。
とある満月の夜に、お互いの視力と聴力の回復を願う。
すると、二人の視力と聴力が交換され、祐樹が難聴、みりかが盲目となってしまった。みりかは祐樹の顔を見られなくなったことにより、却って想い焦がれてしまう。
一方、祐樹は片想いだった女性の顔を久々に見て、過去の恋愛を思い出す。感覚が入れ替わったことによって始まる、二人の交流の日々。
ときに微笑ましく、ときに切ない、不思議な恋の物語。※「カクヨム」「アルファポリス(外部リンク登録)」「作家でごはん!」にも掲載していますが、収益は受けていません。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
注意:全年齢対象
目の見えない男と耳の聴こえない少女が主人公ということで、雰囲気が最初から良い作品だと思いながら読み勧めました。昔、男女の身体が交換するという映画がありましたが、これは目が見えることと耳が聴こえないことが交換するという、障害の交換。このアイディアにまず面白い、と思いました。やがて2人の想いが次第に近づいてき、最後に会話した場面では、切なさを感じます。エピローグでスマホの画面での逆告白。素晴らしい恋愛小説を読んだ気分で、胸がいっぱいです。
話の展開がハラハラして、気になってグイグイ読み進めました。みりかちゃん、可愛かったです。年の差の葛藤とか、いろいろな状況があるなかで、ハッピーな形に収まってくれて感無量でした!途中の展開がかなり予想外で、そこからグイグイ引き込まれました。綿密に練られていると感じました。また途中途中の描写で、やきそばとかスーパーで出会ったなど、凄く現実的とゆうかリアリティーがあって、引き込まれる要素のひとつだと感じました。また行間やセリフの改行もストレスがなく、たいへん読みやすかったです。ハッピーエンドは正義だな、としみじみ感じました。ブクマさせていただきました。
16年前から突然目が見えなくなった祐樹は、ある夫婦の計らいで彼らの難聴の娘とともに、どこかの公園へ連れて来られた。 満月の夜に願いごとをすると叶うという言い伝えがあるらしい。 学生の頃からの仲の良かった夫婦の健斗と真利にそう伝えられて、裕樹は心の中で静かに願いを唱えた。 欠けることのない月が彼らを明るく照らす時、世にも不思議な奇跡が起こって__⁈ 盲目だった裕樹と難聴のみりかに起きた月の神秘が、2人にあるキッカケを与えます。 歳の差を超えた切なくも優しい恋の物語。 ぜひ一度読んでいただきたいです。
盲目の主人公に、難聴のヒロイン、そして歳の差。難しいキャラクターたちによる甘酸っぱい恋愛を見事に描き切っています。そして、何よりこの作品の一番の売りは、登場人物たちの優しさです。時にすれ違うこともありますが、その優しさが全てを解決してくれます。誰かを大切に思う気持ちがこの作品には溢れていますし、読んでいるうちに心がポカポカ温まります。みなさんも感動の余韻にぜひ浸ってください。
視覚に障害をもつ主人公と聴覚に障害をもつヒロインは、ある出来事から互いの障害が交換され、それをキッカケに物語の確信に迫っていくのですが、前提として突飛な出来事を追及していく作品ではないということを留意しておくことが望ましいと思われます。恋愛なおいて、キッカケというのは多くの可能性を誘い込んできます、この作品では、主人公が過去と現在の恋心について、本編中での出来事をキッカケにほんの少しだけ成長し、おおらかな愛に包まれる。そんな優しい作品です。
盲目の祐樹と難聴の女子高生みりか。お互いの障害が入れ替わる事で、物語が始まります。この作品には、様々な愛情が込められています。家族愛、友愛、夫婦愛、そして恋愛。それらが全て入り混じって、切なくも暖かく、そして優しい物語として仕上がっています。みんながみんな、他者を想いやっている作品。心打たれる物語で、一気に最後まで読み進めてしまいました。なろう小説レベルをはるかに超えた文芸作品なので、とにかく読んでほしい。こういう素晴らしい作品を書籍化/アニメ化すべきです。ほんとに。いろいろ書きたかった事があるけど、それらを書いてしまうと作品に先入観をつけてしまいかねないため、最小限にとどめました。今後の活躍も楽しみにしています。
盲目の祐樹と難聴の女子高生みりか。満月の夜に二人の障害が入れ替わってしまった。そこから始まる二人の交流と軌跡の物語。お互いの障害が入れ替わったことにより二人の交流が始まります。そこから次第にみりかは祐樹のことを気になりだす姿は、女子高生らしく可愛いです!障害という重いテーマなのにも関わらず、祐樹とみりかの交流は等身大でいてそこが面白い。二人のやり取りは笑えたり、積極的なみりかの様子は思わず応援したくなります。みりかが祐樹に恋をしたことにより、様々な真実が明るみに出てきます。その真実に二人や親友夫婦も苦悩しつつも、幸せの形を模索していく所が感動しました!女子高生みりかの思いに三十代の祐樹が下した決断は!?とても読みやすく、心が温かくなったり、キュンとできる。年の差スキーな方もぜひ、ご一読下さい!