評価:★★★★☆ 4
名前すらない田舎の村で暮らしていた、ただの農民であるジークの幼馴染のマルガレーテ=エステルは勇者だった。だから、勇者であるエステルは10歳ほどになった時に、魔王を止めるために国に強制的に召集された。最後にジークと「お嫁さんにして欲しい」と約束を交わしてから。
だけど、人類と魔王との戦いの最終局面に迫ろうかとするような時期に、エステルはジークの目の前に現れる。
「あなたのお嫁さんにしてもらいに来たわ」「何言ってんだ、お前?」「私、勇者、辞めてきたから」
勇者がいないと焦る賢者達や国の首脳部の苦労などを知らずに、エステルは自由気ままに振る舞う。「私、浮気は許さないから。次にあなたが35歳以下の女の人と話したら殺すわ」「理不尽すぎだろ!」勇者であるという宿命を定められた少女と、普通でいられた筈なのに運命が狂ってしまった少年とのラブコメ。
日間ランキングに入っていました。ありがとうございます。
話数:全12話
ジャンル:異世界ファンタジー
注意:全年齢対象
未熟者ですがレビュー書かせていただきます。 まずこの作品に辿り着いた方のほとんどが、タイトルにつられたのだと思います。自分もそうでした。途中までは、これも甘々なラブコメになるのかなぁ、と思いながら読んでいきました。 しかし、勇者である幼馴染がパーティから逃げた理由、そしてジークの勇者への対応その全ての意味を、感想欄などを覗くと、この作品の著者さんは考えているように感じます。 この作品の良いところは、恐らくギャグとシリアスの使い分けになることだと思います。 まだ序盤ですが今後に期待してこのようなレビューをさせて頂きました。ぜひ読んでみてください!