評価:★★★★☆ 4.2
かつての英雄、そして今は廃れた『聖騎士』の称号を押し付けられた少女アランは、今日もまた雑用ばかりの日々に嘆いていた。
倒すべき凶暴な魔物もいない、戦うような機会もない、やるべきことのない聖騎士団…。これを嘆かずに何を嘆けというのか!人生が全面的に辛い!土に還りたい!
これはそんな元気よくネガティブなアランと、聖騎士団の団長であるヴィグと、そして空気を読まない魔物のデルドアとロッカ、そんなポンコツカルテットが戦ったり頑張ったりたまーに恋愛っぽくなるお話。
※2015/6/13完結しました、たまに短編を更新。
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
明さんの小説と言えば、悪役令嬢が人気ですが、私がずーーーーーーーっとオススメで何度も読み返してるのはこの作品です。明さんの小説の好きな部分はキャラがイキイキしてる所なんですが、この二人ぼっちの騎士団は本当にキャラが活きてて大好きです。主人公が女性だけど騎士団で頑張ってて、色んなものを抱えつつ頑張ってます。頻繁に土に埋まりたいとか(笑)色々ネガティブになるけど、先祖からの仕事を投げ出さない。素敵な女の子です。男性陣は色気担当から可愛い担当までそろってて、最後は「えっ?この二人がくっつくの??」というハッピーエンドとなります。とにかく好き!書籍化してほしい!
転生モノではないですが、世界感にどっぷり浸れて爽快感のある、コメディー成分多めのファンタジーです。 丁々発止の掛け合いは、まさに見事の一言。 緊迫感あふれるバトルシーンになったと思えば笑わされ、ちょっとしんみりしたと思えばまた笑わされ…と、罠のように仕掛けられた“笑いポイント”の、ネジがいくつも飛んだ会話(いい意味で)に、何度PC前で吹き出したかわかりません。 章ごとに明かされていく謎、主人公(達)の過去や葛藤などの深い設定、もどかしさと甘さにニヤニヤを禁じえない恋愛模様と、色んな要素が盛りだくさんに詰め込まれているのですが、随所にちりばめられた“笑い”で、あっさりすっきり読み進められます。 いつまでも読んでいたい作品ですが、最終章に入られているとのこと。是非多くの皆様に、終わりを見届けて欲しいと思います。