転職の神殿を開きました

見どころを３つ書きます。見どころその１聖獣様ことキャロ様（見た目は兎）聖獣様は他のなろう系の小説と違い人の言葉をお話になりません。聖獣様は最強キャラでないので負けたりもしますそんなところも魅力の一つです。見どころその２仲間のキャラクターの印象が強い主人公は普段は弱いので仲間がとても重要になってきます。また、『職』は一人で複数使用できないのでキャラクター一人一人に見せ場がありキャラクターごとに活躍するところがあります。見どころその３作者のこだわりが見えるところ物語の中盤から主任公が務めることになった神殿の周を発展さていく中で『職』がとても重要な位置にあります。ほかの作品と違い現代の技術を取り入れた内政でなくあくまでも『職』を使った発展のさせ方にこだわりを感じました。文字数の関係で聖獣様の説明部分を削りました。是非書籍，漫画も読んで聖獣様の魅力を感じてください。

生まれ持ったジョブに、人生を左右される世界。あらすじにあるこの一文が、作品の根幹を示しています。多くは非力な村人で。特殊なジョブを持っているのは一握り。そんな世界に召喚されたカナメは、「人を転職させる」能力を持っていて。最初は辺境で転職屋をやっていますが、やがて自衛もかねて神殿に所属し、困難に見舞われながらも、居場所を確固たるものにしていく物語です。キャロというマスコットキャラも居ますし、カナメの周囲のキャラも魅力的。能力の貴重さと危険度とかもしっかり描いてくれてて、楽しめました。

本編は2016年11月、エピローグ含めて翌年12月完結の、書籍化もされてる作品。転職云々は、もちろん話の根幹ですが、それ以外で注目したいのは、魅力的なキャラたちです。主人公カナメは、社会経験があるためか考え方が俗物的。商売、お客さん、売り上げ等、宗教関係者が使ってはいけない単語を連発します。機転も効き、交渉術も巧み、企画力や運営力もあり、次第に信用を得、最終的には神殿長にまで昇ります。〈キャロちゃん〉にもホッコリ。明らかに言葉を理解してる(?)うさぎのマスコットです。癒されます。ヒロイン候補も、剣士、魔法使い、聖女、同僚等豊富。選ばれるのは一人なので、ハーレムにはなりません(笑)。誤字も少なくスムーズに読める文章、本当に楽しめます。是非御一読を。(時系列的には〈エピソード0〉から読むとよいかも？)

とても楽しく読了しました。よくある異世界転移ものだと思って読み始めましたが、決して主人公が無敵と言うわけではなく、出来ることと出来ない事がはっきりしていて、だからこそ脇を固める仲間たちも個性が引き立っている様に感じます。そして、多彩なジョブの存在。それぞれの強みや弱みも考え込まれていて、唸らされる事もしばしばでした。大きな力を持っていながら、多くを望まず、仲間とともに強敵に挑む、言わば青春譚ですので、読み終わった後も爽やかな気持ちになれる作品だと思います。次回作も期待です！

硬質な感じのする文章だけど読みやすいと思う。だけど軸は馬鹿だなって内容。軸となる部分がツッコミどころ満載って言われるものだと思うが、その回りは案外手堅い作品。そこが硬質な文章を合ってる。文章の感じで、ちょっとこういうのじゃないなと思う様な読者こそこの作品は読んで欲しい。私の見立てで優秀な漫画のような話を書く作家で、馬鹿な軸を現実感溢れる周りで固めるって稀有だと見ている。稀有と言うのは変わり者じゃない。シンプルに稀有な有能さだと言う事。誰でも出来る事じゃない。だから私はそういった作家が作ったこの作品に刺激を受けた。その刺激を是非他者にも紹介したい。

もはや当たり前となったRPGの要素と言えば『転職』だろう。 レベルを上げ、条件を満たし、転職する。 『転職の要素をそのまま現実世界に持ち込んだらどうなるか？』 その結果が主人公のいる世界だ。 『転職した者』と『出来ない者』で隔たりが存在し、そもそも自由に転職することすら不可能な世界。 現実故に金銭のトラブルが存在し、現実故に自由が無い。 そんな世界に降り立った、一人の男性。 社会人であり、取り柄も無い、ただの人間。 その男性がもしも、『人々を自由に転職させる能力』を持ったら、どんな人生を歩み、どんな影響をもたらすのか？ ゲームではNPCの神官がなんの感情もなく行う、そんな仕事の裏側・・・見てみたくはありませんか？ この物語はそんなお話。

どのジョブにジョブチェンジ、しますか――？ ファンタジー、RPGではもはやお馴染みの、神官のお決まり文句。 そのジョブチェンジが「奇跡」として聖女により行われる世界に、現代日本人が召喚された。 ジョブは存在していても「ジョブ持ちの人口がゲームのようにたくさん」いなくて。 そんな異世界にて、ジョブチェンジの能力を得た主人公は――？ 主人公の選んだ道は、作品にて。