評価:★★★★☆ 4.2
その日、九条煉は白い髪の少女とぶつかりかけた―――
最強の傭兵に拾われた少年と、最高の錬金術師に蘇生された少年。
創造の少女、刀鍛冶、転生者、霊媒師。様々な出会いを経ながら、彼らは神の掌の上で踊る。
果たして、身勝手な神の真意とは―――
◇
最終章に突入。
動き始めた世界の災厄。災いを引き起こす者。全ての根源、ベルヴェルク。
進軍を始める帝国に対抗する為、少年達も行動を開始する。
果たして、彼らの行く末に望む未来はあるのだろうか。
◇
このSSには(最終的に)最強、(武器や能力は)チートなどの要素が含まれております。また、残酷な表現などが出現する事もあるのでご注意下さい。
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2011/8/5
完結しました。ご声援まことにありがとうございました。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
多くのキャラクターが登場し、視点が切り替わりながら進んでいきます。異世界から来た若者たち。異世界で名を挙げた先駆者たち。それぞれに異なる場所で出会った面々が、出会い、闘う物語。友と協力し、先達に学び、成長していく。時に喪うこともあれど、それでも再起し、なぜこの世界に招かれたのか。それぞれの持つ力の真髄を掴み、願いを叶えんとする姿が、眩いばかりに描かれています。
数多い異世界ものの中でも、僕が一番好きな作品がコレです。 壮大な世界観、魅力的なキャラクターとその能力設定、物語が進むにつれてどんどん派手になる戦闘シーン。様々な要素が素晴らしいです。 特に、誰もが主役というコンセプトに違わず造り込まれたキャラクター達。彼らはそれぞれが内に願いや葛藤を抱えています。それらと向き合い、自己を決して揺るがないところにまで確立していく姿はとても美しく、そしてカッコいい。 誰にだって自分を完全に肯定し、信じぬくのは難しい。もしかしたら不可能に近いことなのかもしれない。だからこそ、僕は彼らに惹かれるのでしょう。
ふと気がつくと、彼ら、少年少女たちは見知らぬ土地にいて、異世界に召喚されていることを知る。彼らが召喚されたのはただの偶然ではなく、運命とも呼べる出来事であった。 彼らの心の内側に抱えている事情、打ち解けるまでの仲間たちの日常と戦闘、心理描写。どれもいい。 彼らは異世界に召喚された者同士でメンバーを結束し、数々の事件と世界を揺るがす敵を倒していく。仲間と一緒に動いていく彼らは決して一人ではないと知ることができる作品です。 そう、一人ではなにもできません。なので、仲間とともに手を組んで生きるために彼らは前に進む。
この作品の特徴は、文章量と内容密度、そして安定した更新速度の両立。五千字以上の話を、確実に一日一話ずつ更新しています。 そして、練り込まれた設定も魅力です。それぞれのキャラクターに多くの設定が組み込まれ、一人一人が主人公となってもおかしくないほどの密度となっており、その設定を背景にした心理描写にも引き込まれます。 主人公達もどんどん強くなってきていて、最終的にどこまで行くのかが楽しみです。
あなたは、もしも唐突に異世界に放り出されたらどうするでしょう?喜ぶか、悲しむか、絶望するか、それとも成す術なく魔物に殺されるか。この物語の世界では、多くの少年少女たちが、目的も分からないままに異世界に送り込まれています。すべては旅人の神、エルロードと呼ばれる存在のせいで。運よく生き残った(?)主人公たちは、それぞれがそれぞれの方法で、それぞれの目的を持って異世界を冒険し始めます。けれど、彼らは大人ではありません。まだまだ若い少年少女なのです。決して、一人で生きて行く事はできません。力を持っていたとしても、世界というのは一人で生きて行けるほど優しい場所ではないからです。おそらく、物語はこれから展開してゆくものだと思います。多くの伏線で隠されているのですが、色々と裏が読み取れるので、今後の展開が楽しみです。