評価:★★★★☆ 4.2
異世界に転生したティナは、恥ずかしがり屋の日本人な前世の知識に足を引っ張られて片言トークが通常仕様。いずれ流暢に話せるようになればいいや、とのんびり構えていたら両親に先立たれて孤児となってしまう。昔ティナの父親に恩を受けた事があると言う騎士レオナルドに引き取られる事になるが――
青年×少女のほのぼの溺愛系ハートフル(ボッコ)ストーリーになる予定です。異世界転生ですが、チート能力で戦闘無双・現代知識で異世界開拓・逆ハーレムありません。ないない尽くしの異世界転生モノです。清々しいまでに「自分が読みたいものは自分で書く!」の一言に集約される作者の趣味をひた走るお話です。
話数:全512話
ジャンル:異世界ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:ほのぼの
展開:未登録
ネットレビュー大賞応募レビュー長らく追いかけていたこの作品も完結してしまいました。ベースは甘くはないよ異世界転生。主人公は元日本人の少女。知識もチートも持ってない普通の子供。だから両親も亡くすし一人で生きていくこともできません。彼女を助けてくれたヒーロー(笑)の方が色々チート。そんなヒーローの周りに居る人たちも色々チート。そんな人たちに守られながら主人公がゆっくり成長していく。。。のですが一筋縄では終わらない訳で。この作品では当たり前のように人が死にます。いい人も悪い人も理由もあったりなかったり。優しい人、悪い人、変な人、人でない人。。そういうサブキャラに囲まれて一つの大きな出来事が起きますが、散りばめられた小さな伏線が回収され、謎めいた部分が解き明かされた最終章にニヤリとなるはず。秋の夜長にいかがでしょうか?甘くはないけれど暖かい気持ちになれますよ?
このお話に、ご都合主義的な展開はありません。出だしハードモードでいきなりフワッと軽くなる話でもありません。そして、ひたすら重苦しいような、つまらない話でもない。優しい人が沢山います。が、主人公にだけ優しい、ぬるま湯のような世界ではないので、身近な人が亡くなったり、イタズラな男の子に嫌な絡まれ方をしたり、兄は英雄なのにポンコツだったりします。かといって辛いだけの世界ではありません。その辺りのさじ加減が絶妙です。むしろ、読みやすい語り口でしょう。丁寧に作り込まれたプロットのおかげで、『この世界ではこうなのだ』と納得させられます。そして、ちりばめられた伏線!あちらこちらに絶妙に言葉が隠してあって、読み返すと『あー!!あれはそういう意味だったのか!』と膝を打ちたくなります。レビューって難しいですね!面白いから読んでください!ティナ、かわいい!!
説明の「片言トークが通常仕様」に惹かれてなんとなく読み始めた作品ですが、予想以上に面白いです。レビューがないのが本当に不思議です。本題、最初はあまり喋れない主人公、ティナとあらすじにいるレオナルドさんとのほのぼのなストーリーが書かれています。しかしほのぼのに油断した瞬間来るシリアスにまさに泣けてしまいました。この世界の「転生者」についての発見、何も知らないティナがいろんな事を学んで行くのを思わず応援しちゃいます。文章はいらない部分が削られていって読みやすくて読み込んであっと言う間に最新話に追いついて最初との違いに驚きます。ティナの周りにはいろんな人が来て、様々な出会いと別れ、時々入る他人視点からの主人公視点で分かりやすくて物語を掴みやすいです。人物の一人一人の個性と意外な真実、読みやすい文章力と視点交換、試しに読んでみても損はないと思います。四百文字じゃ足りない…