評価:★★★★☆ 4.3
しゃべるカメムシが大発生して、町は大パニック!
人の顔のような模様を持つソイツ、某ジンメンカメムシならぬ「ジンゴカメムシ」のせいで、みんなムカムカ!
だってジンゴカメムシは、人の悪口ばかり言うから。
しかもジンゴカメムシは人型生物「カメムシマン」に変身してしまい…?
ジンゴカメムシの正体は一体?
小学生の主人公たちが町を救う!?・第9回ポプラズッコケ文学新人賞 一次選考通過&二次選考落選作です。
いただいた講評:
>その点、選考員を沸かせたのは、二次選考まで進んだ2作品「カメムシマン」と「君の涙を拾いに来た」でした。前者は人の悪口ばかりを喋るカメムシが大量発生するという奇想天外な設定のもと、パニック小説さながらに人間たちが翻弄される物語で、強いインパクトを残しました。
・カクヨムにも掲載しています
雰囲気:ギャグ
展開:未登録
注意:全年齢対象
舞台は、喋るカメムシが現れだした現代。なんと潰すと人型になり、悪口を繰り出して来ます。街中がカメムシだらけになり、パニックに包まれる中、秘密を暴く為に奔走する人々を描いたストーリーです。喋るカメムシの不気味具合が良く伝わり、緊張感を上手く煽っています。なおかつ、クスッとするような場面が多く、生々しくリアリティある作りは没入感を損ねません。1話1話もパッケージ化されている、完成度の高い作品です。登場人物がしっかり考えを持って行動する様は、応援したくなります。読後の余韻も良く、素敵な作品です。ぜひ読んでみてください。