評価:★★★★☆ 4.1
武田晴人は、異世界の孤児ハルトとして転生した。
生まれは孤児でも、元日本人としての教養を持っているだけで、中世風ファンタジー世界では超絶なる知的エリート。
前世ではなれなかったお気楽公務員になってのんびり暮らそうと、王立の最高学院をなるべく目立たない成績で卒業して地方書記官として派遣される。
そこまでは順調だったのだが、たった三ヶ月で赴任した小都市カノンが陥落。
絶望的な状況の中で撤退戦を成功させてしまったハルトは、祖国の英雄、奇跡の天才軍師として祭り上げられてしまうのだった。GAノベルで2巻書籍化してます! 「マンガUP!第一回コミカライズ原作大賞」に応募してみました。
話数:全108話
ジャンル:エピック・ファンタジー 異世界ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:中世
舞台:未登録
注意:R15
あらゆる知略・軍略を駆使し、多勢に無勢の状況をひっくり返して勝利を手にする。戦記物の小説ではこれが鉄板ですが、この作品は語弊を恐れず言えば女性を侍らせた主人公が現代知識のチートを使って無知な異世界人を蹂躙する、そんなテンプレなろう小説です。個人的には主人公が戦いを早く終わらせたいがために地雷を仕掛け、敵軍を殲滅したシーンが気になりました。ものぐさな性格だからとは言え、ここまで命に対して軽い認識でいられるのかと。レビューでは銀英伝のパクリとの意見が良く見られますが、ヤンと主人公の性格は上記の点で全く違うものですし、住民を救出し英雄と呼ばれたという結果だけ見れば同じですが、作戦内容も全く別物なのでパクリという程ではないという印象を受けました。
パクリとか言うけどここは趣味も兼ねての投稿なんだから面白いなら良しとしましょう。続いてほしいし作者さんには頑張ってほしい。軽やかな展開、読み易く楽しんでいます。何事もクリエイター様が、生産者様が一番苦労して生み出しているものと思っています。様々な作品より自分の中で醸成して良いものを今までも勿論のこと、これからも頑張って生み出して下さい。応援しています!
面白い
戦場が多い作品には暗いものも多い。この作品は、明るい。サクサクとお話が進んでいき、悲惨とも言える場面も、さらりと終わらせる。パクリ?それがどうした?些か、うるさい王女も、頭がいいにもかかわらずどこか抜けている主人公も好感が持てる。こういった、戦場ものが好きでない読者も普通に読むことが出来る。第1部が終わるところだが、2、3部と進めて欲しい。どんな理屈を並べても、作品が面白くなければ読者は付かないのだから
すでに指摘されている通り、銀河英雄伝説とストーリー、キャラクター設定、作戦や状況に至るまで、ほぼ同じであり、あまりオリジナリティがない。現時点では戦闘の展開だけ切り出した粗製乱造のパクリ作品の域を出ず、今後はオリジナルの展開が見られることを期待したい。加えて言えばストーリーをなぞるのであれば「類似」や「オマージュ」の範囲にとどまるが、脇役のキャラクターや作戦内容、状況までそのまま転用すると「パクリ」である。「元ネタが銀英伝だ」と自身で主張するならばオマージュとして(まだ)成立する。といった、パクリとオリジナル、オマージュの境界について、作者は学ぶべきであろう。
銀河英雄伝のストーリーやキャラをそのままに舞台だけ変えた偽者。あまりにひどい。商業誌からのパクりはこの「なろう」の趣旨に真っ向から相反する。仲間内だけで楽しむ以外は駄目でしょう。小説に一番大事なプロットとメインキャラを盗用してはオリジナルとは言えません。せめてあらすじに銀河英雄伝の時代背景を変えてカバーしました、位は記入すべき。
使い古された戦記物というジャンル。それ故に、埋もれやすく、多少の輝きでは土俵にすら立てない。面白いと感じる基準が読者によりけりであるため、書くということ自体難しい。そんな中で、キラリと輝く本作は、非凡な設定が目立つ。なろうの環境を活かした、読者の分析は眼を見張るものがあるだろう。未だ若い作品なれど輝く可能性を感じされる作品である。この作品が「成り上がっていく」のを今このレビューを見ている諸君らと共に見ていければと思う。この作品が非凡であろうが、平凡であろうが作者の思いが感じれる作品になることを期待して、ここにレビューを記す。