評価:★★★★☆ 4.1
クヌートと名付けられた彼は、ブランカという年老いた魔女の家に居候するが、彼女はクヌートと一緒に預かっていた呪われた少女、ハンナを最北の村に住む元弟子の魔女の元に連れていって欲しいという遺言を残し、この世を去ってしまう。
図らずもハンナを北の魔女の元に送り届けることになったクヌートは、友人のノーチェを助っ人に旅に出る。
しかし、行き着く村々にこれまで南の森にいたはずのトロールや魔獣が出現。ハンナに呪いを掛けた魔女の影もちらつき出し、挙げ句の果てにはクヌートの命を狙う者まで現れ出す。多くの試練を背負ったクヌートは、ハンナを最北の地へ無事に送り届けることができるのだろうか……
苦しみからの解放、そして自分の人生を見つける旅が始まる。
※個人的にたて読みPDFがおすすめです。
本網站的所有圖片、文章的版權帰《作者の名前》所有、未經許可禁止拷貝或使用和銷售。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
本作は、白銀の世界で、青年のクヌートと少女のハンナが、悪霊や魔獣と戦いながら、自分の過去や呪いに苦しめられるダークファンタジーです。僕がこの作品を熱烈に推す理由は、後半にゆくほど胸を抉るような人間ドラマがリアルに描かれ、もはや他人事と思えなくなってくる点です。青年クヌートは記憶を失っているのですが、彼の過去とは一体どんなものなのか。少女ハンナにかけられた呪いは北の魔女によって解けるのか。旅の仲間のノーチェは、一見サバサバしているようで実はあったかく仲間想いです。旅の途中での人々との触れ合い、そして争い。後半にゆくにしたがい、人間の醜い姿が生々しく描かれてゆきます。それと対照的な白銀の世界、オーロラの美しさ、ビジュアルがとても魅力的です。白銀の世界で燃え上がる街、赤いオーロラ、その時、青年クヌートはどんな決断をするのか、誰も予想できない衝撃のラストが待っています。お勧めです!
∀・)こう、蒸し暑いと雪にあふれた世界というか、氷の地べたを歩くところというか、そんなステージを夢みますよね。そんなこんなでボクは少年時代、マリオカート64のフラッペスノーランドにハマってましたイデッチです。関係のない話をするな!∀・)あ、はい、すいません。でも全く関係ない訳じゃなくてね、この作品のタイトルにある「白銀の世界」とはそういった雪・氷に溢れた世界を舞台にした物語なんですよね。クヌートっていう男がハンナって女の子を危険な怪物や悪い人間から護りながら旅する話なんですよね。単純にこれだけ聞くと夢あるファンタジーに聴こえるかもですが、実は「人間の葛藤」が深く描かれた作品なんです。∀・)大人のファンタジー、読み応えは保証します。是非読んでみてください☆