評価:★★★☆☆ 3
人を十分の一に縮小できる技術が発明された近未来。
それを利用したアスレチックRPG「ミクロンダンジョン」が人気を呼んでいた。
ゲームエクスポに出展されていたミクロンダンジョンで起きた大事故。
その事故の中さらわれた少女を取り戻すため、
非合法となった十分の一スケールのダンジョンに冒険者たちが挑む。※基本的にはダンジョンを探検する冒険小説です。
序 章
「雑なダンジョン篇」
プロローグ。ファンタジー世界のダンジョンを冒険している風にシーンを書いています。
第一章 経験値
「始まりの迷宮篇」
主人公たちの出会いと物語の発端となるゲームエクスポ事件について書かれています。
「ハイテクダンジョン篇」
主人公たちのベースギルドとなる下町の迷宮亭ダンジョンへの冒険を書いています。
「狂気の迷宮篇」
主戦力ロムを欠いた冒険者たちが生身の死闘を演じるお話です。
第二章 手がかり
「バイオダンジョン篇」
ゲームとして安全管理されていない環境で怪物と戦うお話です。
「崩壊からの帰還篇」
箱庭世界のダンジョンから現実世界に放り出された主人公たちの冒険を書いています。
「楽園のヒロイン篇」
行方不明になったヒロインたちがどうしているのかを書いています。
第三章 核心への挑戦
「楽園に繋がる迷宮篇」
外部の協力者に事後を託してダンジョンアタックするお話です。
「楽園の攻防戦篇」
主人公たちがヒロインと再会し、攻勢に出る決意をするエピソードです。
「ラストダンジョン篇」
街の北へと探検に出た冒険者が発見したダンジョンを探索するお話です。
「楽園の解放篇」
十分の一世界からの脱出を試みる最後の戦いを書いています。重複投稿作品。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
TRPGあるあるネタに、時として命がけの冒険が混ざりこんで面白い味わいの物語です。 有機物を1/10サイズにできるマシンが発明され、それが遊びに転用された世界。ミニチュアのダンジョンに入り込んで、謎解きをしたりロボットの怪物と戦ったりする設定です。 あくまで遊びのはずが、なぜか命がけで未縮小ネズミと戦う危険なダンジョンに遭遇。紆余曲折を経て、危険な裏ダンジョンの噂を追って、あちこちのダンジョンへアタックし続けることに。様々な趣向の凝らされた、各地の手作りダンジョン描写も魅力です。 旧版に比べるとキャラクターの描写が増え、文章自体も熟達しているのでスムーズにお話に没入できました。 後半からは単なる遊びではなくなってくるのも、メリハリあって良い流れ。ミニチュアの手作り装備品ばなしもアクセントになって、特に魔法の杖はなるほど!というインパクト。TRPG好きにはオススメの作品です。