恋愛脳のメカニズムを知らないで、やれツンデレだとかやれヤンデレだとかやれ幼馴染だとか騒ぐラノベ作家やエロゲー作家は、一度ホルモンの女王に謝りに来た方がいい

　愛や喜怒哀楽などの心の動き、知性やストレス、それに、容姿や体質まで操り支配する神秘の神経伝達物質、ホルモン。現代社会に蔓延る心の病に対して、このホルモンを知ることが一助になればいいなという愁傷な思いは全くありません。
　只のラブコメとしてお読みください。
　主人公の五条光希は平安から続く古い城下町で、数百年続く薬屋の一人息子である。
幼いころその土蔵で、妖精のギフト（実は、ホルモンが擬人化されたもの）と出会い、教えを受けて、そのホルモンのバランスを完璧に制御したホルモンブレンドを作り出し、イケメン（五条光希）といとこの美少女篁葵（たかむらあおい））を作り上げたのだ。しかし、葵には、光希でもどうすることも出来ない欠陥があった。
　物語は、この二人が高校に入学するところから始まる。
　高校に入学した光希は、同じクラスに、中学の時に虐められていた葵の幼馴染、橘紫恋（たちばなあこ）がいた。虐めが原因で、拒食症なったその容姿は、髪も肌もボロボロで、体もガリガリ。しかし、それぞれのパーツは宝石のように美しい紫恋と関わることで色々な事件に巻き込まれていく……。