評価:★★★☆☆ 2.9
20xx年
技術の進歩は、インターネットを経由してデータ処理するサーバーと人間の脳を結びつけるまでに加速する。
人間の脳は能力の5%ほどしかポテンシャルを果たすことができていないとされ、残りの95%をアバターで補う技術としてVBC(バーチャル・ブレイン・クラウド)が生まれた。VBC(バーチャル・ブレイン・クラウド)。
脳の情報をクラウド(各人が保有する無形のデータ領域)化させ脳からイメージされるデータを現実化させる技術。
この技術によって人々は、現実世界に自身のアバターを作り出しアバターをもう一つの体として活動させることが日常生活においてできるようになった。また現実世界をリアル世界と呼称することで一つの世界としての位置づけにし、別の世界のデジタルワールドを創造し行き来することも可能とした。
そうしたVBCの技術によって生み出されたデジタルワールドであり、初めてのVBC(バーチャル・ブレイン・クラウド)MMORPGゲームがアストラルホライズン、通称AHと呼ばれる。
8割以上の人がVBC中心の生活になり、若者達のほとんどがAH(アストラルホライズン)にハマっていく中、テクノロジーの進化に着いていけないアナログ高校生、如月士絆(きさらぎシキ)は、幼馴染の一条幸來(いちじょうサラ)に誘われて重い腰を上げてAH(アストラルホライズン)の世界に足を踏み入れていく。
そこには今までの概念を覆す価値観と思想が入り乱れる世界があった。
これは近い将来訪れるであろうBR(ブレイン・リアリティ)よりももう少し先の技術の進化と、MMORPGというオープンワールドの具現化を題材にした物語である。
雰囲気:未登録
展開:成り上がり