評価:★★☆☆☆ 2
架空中国神話。
天の川の精霊である天漢童子の天河(てんが)は、従姉姫に当たり氷花公主の忘れ形見でもある氷霧姫(ひょうむき)に一目で恋に落ちた。
その想いは長く続き、成人して天漢公子になっても変わらない。
天河は、時を止めた氷霧姫を「姉上」と呼び、熱心に花を届ける。
それを氷霧姫は氷柱(つらら)に閉じこめて愛でる。
氷の中の花は、色あせることはなく永遠に美しい。
けれども、その花にふれることはできない……。
天河は想いを花に託して、決して氷霧姫にふれようとはしなかった。
儚げな従姉姫に無理にふれようとすれば、今までの関係が崩れてしまうことを知っていたから。「紅の空」でも掲載中。
注意:全年齢対象