評価:★★★★☆ 3.5
竹越香澄は、中学入学を目前に控えた春休み、突然奇妙な病にかかる。
首を一周するように現れた、皮膚がガラス化する疾患。そのあまりにも目立つ首元は、その小さな村に古くから伝わる「首を切られた祟り神伝承」を人々の間に蘇らせ、彼女は《祟り神》として完全に遠巻きにされる存在となっていた。
そんな彼女の前にある日、高畑湊という少年が現れる。
転校生の彼は《祟り神》の彼女に興味を抱き、香澄は、ひとりぼっちの自分へいたわりの言葉をかけてくれた湊に淡い恋心を抱いた。それは初恋だった。一年後。親しくなった香澄と湊は、屋台の駄菓子屋で、香澄の母が生前持っていたのと同じ鈴を手に入れる。
駄菓子屋の店主は「その鈴が鳴るとき、ひとつだけ願いが叶う」とふたりに告げる。
それを聞き、湊が鈴を香澄に渡して提案をした。「願いはそもそも叶うもの」という絶対的な自信を持つ湊と、そんな自信はまったくないが「願いの叶う鈴」を持った香澄とで、どちらの願いが先に叶うか、勝負をしようと。
しかし、その鈴が実際に叶えた願いとはーー。
☆この作品は「エブリスタ」「カクヨム」「LINEノベル」にも掲載しています。
時代:未登録
舞台:学園
雰囲気:切ない
展開:未登録
注意:全年齢対象