評価:★★★★☆ 3.8
主人公の三木狭子は、普通の女子高生。ひょんな事から、「里見八犬伝」の時代にタイムスリップしてしまう。
そこで、犬士の一人・犬塚信乃と出会い、彼の旅に同行する事になる。昔から歴史が好きな狭子は原作と同じ展開を最初は楽しんでいたが、戦国となりし時代の現実や、自らの立場や境遇について深く考えるようになる。そして、八犬士を探す旅と里見家を巡る争いに巻き込まれていくのであった。犬士達を探す旅の途中、狭子は自身の事を知る青年・蟇田素藤(ひきたもとふじ)と出逢う。彼の存在や、八犬伝において”本来は登場しない者達”の存在によって、翻弄されていく事になる狭子。
犬士達が集まる一方で、深まる謎。自分が未来から呼び出された理由とは…?滝沢馬琴が著者たる伝奇小説『南総里見八犬伝』をモチーフに、狭子という第三者の目線で描かれた八犬伝。戦国時代となりつつある世において、懸命に生きる犬士達。過去から逃れられぬ者、里見家を巡っての戦…。現代を生きる主人公から見たこの”八犬伝の世界”は、どのように映っているのであろうか―――?
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
注意:全年齢対象
一味違う八犬伝の世界が広がっているこの作品。タイトルにも書いた通り、『南総里見八犬伝』が好きな方は必見!「八犬伝って興味無いな」と思っている方もこの作品を読めば必ず、八犬伝が好きになるはず。信乃を始め、八犬士の面々が繰り広げる戦いの数々や三木狭子ちゃんを中心とする物語展開…。どれも魅力たっぷり。貴方もこの作品を読めば八犬士のメンバーになれるかも…?