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目を覚ますと藤の花が覆う清水の中にいた。その先は果てしなく長い石畳を数多の灯篭が照らす道が続く。いつの間にか握られた蛍が照らす提灯を手にし、自分は歩き出した。歩けどもたどり着かない道に心が折れそうになった自分は、帰る家を心の底から求める。
その時、自分の目に映る世界が一瞬で変わってしまった。茜色に染まる昭和の家が立ち並ぶ住宅街の中に立っていたのだ。混乱する自分の前に声をかけてきたのは、大きな日本家屋の住人たち。しっかり者の美しい女中、厳つくも豪快な用心棒、にこやか笑顔を絶やさない初老の庭師。
彼らに促されて日本家屋にあがると、着物をきちんと着こなした綺麗な少女が出迎えてくれた。
まるで、ずっと自分を待ってくれていたように。
個性的で普通じゃない主と使用人たちが待つ家で、心に背負った重荷をゆっくりと降ろしていく「自分」の物語。


話数:全26話

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象