エルフとセンチメンタルメジャー 完結日:2017年8月6日 作者:梨野可鈴 評価:★★★★☆ 4.2古本屋で、ファンタジー小説を介して、高校生の春子と、不思議な青年の柊一郎は出会う。 どこか普通の青年とは違う空気を纏う柊一郎に、春子は惹かれていくが、柊一郎には秘密があった。 少し不思議で、甘くない、恋愛小説。 ※2017/8/6 完結しました。応援ありがとうございました。 話数:全11話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ファンタジー小説 年の差 文学少女 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
「私、柊一郎さんが好きです」そんなヒロイン春子の愛の告白から始まる物語。あまりに唐突な始まりにぐいっと引き込まれる。さらにその春子の想いに応えることに躊躇する主人公。しかし主人公もまたヒロインに好意を抱いていることは確かなこと。しかしその想いに応えることが出来ぬ『秘密』が主人公にはあり…物語はそこから二人の出会い、そして季節を巡りながら、二人が紡ぐ綺羅星のような日々の回想へと移っていきます。そして最後に待つ主人公の決断。本当の幸せとは何か、本当の愛とは何か、そして生きるとは何か…二人の物語はそんな『人としての原点』とも言える作者様のメッセージが詰まっております。非常に読みやすい文体と長さ。万人にオススメしたい珠玉の逸品です。
赤みを帯びた頁をめくって物語。 そのじつ物語には興味はない。 やってくる足音に面をあげて昨日を再び繰り返す。 古びた書店で出会った二人。 好きな本の話を繰り返し、温めたmilkに苦い加加阿の粉。砂糖を落とす。 小さな点はもう一つの点と結ばれ、やがて縁となる。 それは小さな恋の物語。 それは長い長い出会いのお話。 珈琲の香りを胸に吸い込み、春を待つ。 天は縁に結ばれ環となり巡る。 舞い上がる花びらの中で愛しい人の面影を感じたらこの物語を思い出してください。 この時のために僕たちは生まれてきた。