評価:★★★★☆ 3.9
踊れクズども散れ鮮血よ。
坩堝の中で醜く蠢け。
火遊び過ぎるとカラスが吠える。
時代遅れのジョブキラー。
彼の金星数知れず。
銀鱗躍動快刀乱麻。
彼に並ぶ腕利きおらず。
されど弱点ただ一つ。
喧しきことカラスの如し。
故に生まれた笑止な噂。
その殺し屋は黙ると死ぬぞ。
話数:全91話
ジャンル:仕事もの
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
完結日:2017年8月19日
作者:僕と久保
この物語のイチオシの点はテンポよく進んでいくストーリーと。洋画のように軽快なやり取りを交わす多彩なキャラクター達。ここに魅力が詰まっています。実際の地理を元にしているので特にその出身在住の方にはイメージがつきやすいですが、実際とはまるで環境が変わっている点は面白い発想だと感じました。愛知は日本であって日本でないんです。ストーリーはまだ幼い女の子であるアンジェラが復讐を誓い、その仕事を請け負ったオールドという男が女の子と共に歩んでいくというもの。血なまぐささと硝煙を感じさせつつも、時には映画のようにコメディも挟む緩急のある進行もまた面白い。第二部も始まったようで、今後ますます目が離せない作品の記念たる第一部のこのお話。是非ご覧いただきたい小説です。
軽妙な台詞とテンポで進む、アクション活劇です。カウボーイビバップが好きな人ならかなり食指が動くはず。かく言う私がそれでした。主人公オールドも、彼に復讐を依頼するアンジェラも、そして彼等の周辺にいる人物達も、いや、このルツボという場所自体が常軌を逸しているように見えて、その実、深い人間性の上に成り立っているように思えます。ルツボという場所は欲望と勢いで出来た場所であり、一見すれば整合性が取れていないようなソロパートの集合体に思えますが、根底には熱気を持ったスゥイングがあり、その上で人物達は一心不乱に踊っている。その熱気を、読み進めるにつれより強く感じることができる。そんな作品です。読んで損はない。自信を持ってオススメできる小説です。
地の文は多いのですが、キャラ同士の軽妙なやり取りが読んでいてとても愉快でさほど気になりません。史実を幾つか設定に盛り込んでいる分、取っつきやすさがありますね。一人の少女が復讐を志し、それを請け負ったオールドは億劫に感じつつも承諾。互いに少しずつ心を開きあいながら、様々な人物と出会い、成長していく様を見るのも一興。駆け引きや軽妙なやり取りに口元を綻ばせるのも一興ではないでしょうか。それではこの辺りで。
作者様はおそらくけっこうな数、映画を見られているんではないかと思うのですが、タイトル通りまさに醍醐味なんですよね。作品を読んでいる際に浮かんでくるのは映画のスクリーンで、音楽も流れている。シリアスが多いながらのこの作品の中にもユーモアは忘れずにジョークを言う場面もあって適度に読者の緊張感をほぐし、クスリと笑わせてくれます。まだまだ作品は序盤と言う事で、楽しみな展開も多いです。映画が好き、ジョークやユーモアが好き、戦闘の場面がお好きな方、この作品をぜひ読んでみてください。
最近はこう、狂ってしまった世界や壊れた世界の作品を好んで読むようになりましたが、見つけました読みたい作品。プロローグで何が起きるのか、そしてこの後どうなるの?ととにかく先が気になって読み進めてみましたが、男の喋りが確かに黙ると死ぬんじゃないかってくらい話す話す。いかなる人物かまず掴みが分かりやすいなと思いました。あらすじ通りだなと。そして、女の子のアンジェラちゃん。彼女はどう復讐していくのでしょうか。文章は描写が細かいにも関わらず読みやすいと感じました。次読もうとスクロールしたくなりますね。まるで映画を見ているような気分で読めます。(ジョークも洋画で覚えのあるような感じがいくつか)まだこれから書かれると思いますが、続き、気になります!そんな作品です。
今後の期待も込めてのレビューでもあります。まず、読者にとって非常に配慮された場面設定です。やはり一場面が長すぎると読むのにううんとなったりする事、ある人もいらっしゃるかもしれませんが、そんなこと全くなし。一場面がテンポよく読みやすく設計されており、空いた時間通勤通学の時間に丁度良い分量。また、ストーリーも次はどうなるの!?と気になる所では終わる上に緊迫感がありますので次場面への期待が高まります。物語は復讐を目指す女の子と殺し屋の男のストーリー。今後二人がどんな道を進むのか期待大です。文章については読みやすくのですが、程々に濃密。ああ、小説を読んでいると感じさせてくれる良文章。シリアスまっしぐらの中、ジョークが入るのもワンポイントとして良く、オススメ出来る文章です。シリアスモノが読みたい!という方は是非是非!読んで欲しい作品です。