20位:『神子が行く異世界大騒動』
作者:49
車に撥ねられて死んでしまった主人公の魂は生前の影響で消滅しかけていた。故意に消滅してしまう魂は世界を揺るがしてしまう。その危機を知った神々は主人公を異世界に転生させて回復させることにした。 この作品が処女作となります。拙いところが多くあると思いますが、最後までお付き合いしてくださるとありがたいです。アドバイス、ご指摘、感想等貰えるとうれしいです。 誤字脱字が多くあります。早いうちに訂正しようと思うのでご了承ください。 最低でも週1で投稿します。時間帯は不定期となります。
19位:『異世界奴隷が目指すもの!』
作者:芳井食品(芳井暇人)
西暦二〇一九年。受験とオリンピックを来年に控えた少年は、突如眩暈に襲われ、意識を失う。 目を覚ますと、そこは荒涼とした大地と、澄んだ空気が広がる異界であった。だが、運の悪い事に、左右を異界の軍団に挟まれ、まさに会戦がはじまろうとする、その中央に少年はいたのである。さらに、前後を岩山と川に阻まれて逃げ出す術もなかった…… そして奴隷商人に囚われた少年は、角のある大男に買われ、奴隷となる。 貞操の心配をするのも束の間、奴隷騎士という妙な仕事をさせられつつ、心身ともに成長してゆく少年。――― 何となく、中東な感じの異世界を舞台に、日本人の少年(童貞)が、いやいや頑張るお話です。
18位:『エリザベス・ナザントという令嬢(連載版)』
作者:池中織奈
エリザベス・ナザント。彼女は、ナザント公爵家の長女にして、悪の華とされている。妹に対して冷たく、妹曰く夜な夜な怪しい人と会っていたりする彼女の実態とは……。所謂『悪役令嬢』的立ち位置にいる貴族の令嬢についてのお話。※短編のエリザベス・ナザントという令嬢の連載版。幼少期から始まります。短編の場面までは時間がかかるかもしれませんが更新していきます。エリザベスの成長や短編のエリザベスに至るまでの過程なので、色々エリザベスには未熟なところもあります。第四回一迅社文庫アイリス恋愛ファンタジー大賞銀賞受賞しました。(2016.8.31)2017年1月6日に一迅社アイリスNEOより書籍化します。
17位:『乙女ゲームが終わった後で〜〜RINNE〜〜』
作者:火輪仔
悪役令嬢アデリィナは、謂れなき罪を着せられ家族共々処刑された。かつての婚約者と彼の恋人、そして側近である友人達に受けた仕打ちを忘れはしない…。悪役令嬢は、処刑され ヒロインは王妃になった。ゲームならこれでハッピーエンドだけど、現実なら続きがあるわけで…
16位:『勇者と賢者の酒蔵 ~酒造りの天才が異世界で日本酒を造ってガンガン駆け上がる~』
若くして酒造りの天才だったツカサ。彼は幼馴染みのハルカとともに異世界に飛ばされ、それぞれ勇者と賢者の力を授かり、魔王を倒して世界を救った。魔王を倒しても日本に帰れなかった二人は、暇なので大陸の東方から米を輸入し、酒造りを始めた。初めて日本酒を口にした市民や冒険者は大興奮。ついに女王陛下からも絶賛される。女王から無制限の資金援助を得たツカサとハルカは、本格的な日本酒を造って異世界のお酒事情を変えてしまう!※書籍化が決まりました。12月22日発売です
15位:『蟲狩り少女と赤い英雄』
作者:家具付
村では最強の牙だったインユェ。しかし理不尽な選定のため、長の娘の代わりに後宮に宮人として入れられることに。后妃に仕えていないただの宮人にはお手当てが出ない! 空腹に耐えかね、後宮の近くにあった山で蟲を狩ったその日、彼女は都に来てからの初めての友達を手に入れた。インユェは知らない。その男が何者なのかも、これからの自分がどうなってしまうのかも。これは狭い村の世界で生きてきた、自分の異常性に気付かなかった少女と、彼女の異常性すら受け入れてしまった男のじれったいラブストーリー……のはず。
軽めの暇潰しに最適。久しぶりになろうで夢中になれた。恋愛、戦闘など描写が丁寧かつ読みやすいので一気に読める作品。獣の奏者やクシアラータシリーズが好きならよりお薦めできる。恋愛そのものよりも、ヒロインの心の機微に重点を置いているのだろうか。中弛みしそうではあるけれども、もう少し山の事やヒーローの心情を見てみたかったとも思う。なろうではあまり見ないタイプのヒロインだ(と思う)が個人的には嫌悪感はない。何処までも自由で彼女自身の信念に基づいて行動している為か、何処かビーンズ文庫のヒーローのような印象さえ受けた。あと人物の名前は片仮名で分かりやすいのだが蟲が一部読めなかったので、初回だけでもルビがあると助かる。ついでに人物の漢字は何をあてるのだろうか?銀月以外にも何処かで表記してくれたら嬉しく思う。
堅倉
14位:『聖女の、遺産』
作者:六つ花 えいこ
天涯孤独の身となった奈枝は、祖母の花嫁箪笥の引き出しから――なんと異世界に辿り着いてしまった。そこで、セイクリッドと名乗る天邪鬼な少年と、出会い、別れ、そして。彼女は今日も、引き出しを開ける。「やっほう、セイ君。大きくなったねぇ」お土産は、飴と、笑顔と、溢れんばかりの愛。***【聖女シリーズ第四弾 ※単発でも読めます?】
13位:『神話伝説の英雄の異世界譚』
作者:奉
かつて少年は〝軍神〟と称されていた。アレーティアと呼ばれる異世界で亡国を救った彼は、周辺諸国を征服することで一大帝国を築きあげるに到ったが、少年は全てを捨てる覚悟を決めて、記憶を失うという代償で現代に戻ってきた。3年の時が経ち、日々を幸せに謳歌していた少年だったが、再び異世界に喚び戻される。だが、そこは1000年後のアレーティアだった。過去の栄光は〝神話〟となり〝双黒の英雄王〟と呼ばれた少年の〝伝説〟が幕を開ける。★オーバーラップ文庫様から書籍化。 第1~6巻発売中です。2017/2/25 第7巻発売。
12位:『精霊王さま、憑依する先をお間違えです』
作者:柏てん
神殿の前に捨てられていたロティは、孤児として大神女に育てられた。しかし彼女には神女になるための資質がまったくなく、神殿に留まるには掃除婦になるしかなかった。そんなある日、ロティは神殿が秘密裏に行っていた儀式の場に迷い込んでしまい、誤って精霊王をその体に憑依させてしまう困惑する周囲の人々や面白がる神々に翻弄されつつも、一人と一柱は一体どうなってしまうのかこれは人間界に不慣れな精霊王と、小動物属性な薄幸少女の凸凹ラブコメディ11/4より改稿して再アップ
私の語彙が色々とおかしな表現になるかもですがご容赦ください。タイトルに甘いと書きましたが、別に砂糖を吐くイチャイチャではございません。どっちかってっと不憫な娘さんの純真無垢さと健気さに胸を打たれるお話しです。じゃあなんでこんなレビュータイトルなんだという話ですが、まあそれは最後まで読んで頂ければ私の心境も察せられる可能性もなきにしもあらずです。この作品では明らかに不幸で辛い主人公の境遇が、主人公の感覚が反映されている重さを感じさせない感じで表現されており、感情移入が激しい方でもほどほどに心が乱される程度で読みやすいと思います。また、この作品に出てくる神々は多くの神話にあるようなズレを持っており、行動やその影響も通ずるものがあります。なので神さまが好きー♡みたいな人はより一層楽しめるかと……ぜひぜひご一読くださいませ。
Suzuki-Romy
神殿に拾われた赤子は加護を持っておらず、忌み子として疎まれ、蔑まされながらも一所懸命に生きる。拾ってくれた養母の大神女が他界するも、彼女の墓から離れたくない一心で、一番底辺である掃除婦として残る。神達の像を綺麗にする事が、彼女の仕事であり、楽しみだった。夜明けとともに神像を磨き、夜更けまで時間を忘れ仕事に没頭する彼女に精霊王が降臨する。人間の憎悪、神の気まぐれに翻弄されながらも彼女は愛を知り。そして・・・。ラストはハンカチのご用意を。切なくて、悲しくて・・・しかし、感動の涙はラストに流しましょう。
不可思議 なゆた
11位:『現実でレベル上げてどうすんだ』
作者:相当メア
どうもしません。 衝動的に人を殺した主人公、久坂厳児は謎のレベルアップを遂げる。 人を殺害する事で経験点を得、レベルアップするようになってしまった厳児。 その日から彼は特に必要も無いのにちょっと興味が湧いた程度の理由でレベリングに励むようになった。
あるとき些細なことから人を殺しまった主人公。ててててーん 〈レベルがあがりました〉「は?……え?」人を殺すことによってレベルが上がることを知った主人公は特に理由もなく殺しても問題のない人間を殺してレベリングをするようになるのであった。人を殺してしまってレベルアップすることを知った主人公が、レベリングしたりその影響で女の子に好意を持たれたりする物語です!一応人を殺すといっても相手が悪人寄りだったりすることが多いので、そこまで私は主人公がやべえやつという風には感じませんでしたが、人のよってはキツイと感じるかもしれません!最初は主人公が魔法とか使えるようになってヒロインに好かれる普通の現代ファンタジー作品かなあと思っていたのですが、そんな素直な展開ではなく、ちょいちょいダークだったりして良かったです!面白いので是非一度読んでみてください!
ひょろ
心的描写が無機質っぽく思えるが、実は芯を持った主人公像を表現していたので読んでいて心地よかった。私事ですが、ただのハーレムが嫌いなのでこのようなヒロイン、マスコット(?)的立ち位置の女の子たちとの主人公の距離感が好きでした。この作者さんの他の作品も読んでみたいなと思いました!このような作品がまた読めることを期待しています!
kai
10位:『目覚めたら記憶喪失でした』
作者:じゅり
ある日目覚めたら、悪役が枕詞のご令嬢になっていました。これって今流行の乙女ゲーム転生ですよね! 違う? 婚約破棄のイベントない? ……ああ、そもそも私には記憶ありませんでした。じゃあ、私はどうすればいいんですか? え? 適当に学園生活を過ごせばですって? だったら転生先(仮)のご令嬢を階段から突き落とした犯人を探りつつ、おイタがすぎる金持ちのお子様たちのお尻を少々ペンペン致しましょうかね。※恋愛(?)は番外編です。※※続編(完結済み):『かしこまりました、社長様』◇アリアンローズ様より、改題:『目覚めたら悪役令嬢でした!? ~平凡だけど見せてやります大人力~』(2巻完結)として書籍発売されました◇
9位:『出来過ぎた婚約者』
作者:ピヨ/七海ちよ
エルザの紳士な婚約者は、存外素直な人だった。社交的で言葉を選ぶことはするけれど、楽しいと笑い、悲しいと落ち込み、怒ると拗ねたように唇を尖らせる。そして、嬉しいときには輝くような笑顔を見せるのだ。――だから、つまり。彼がエルザに愛を囁くことがないのは、そういうことなのだろう。
8位:『勇者の嫁になりたくて ( ̄∇ ̄*)ゞ』
作者:千海
わたくし、ベルリナ・ラコット。18歳。ファンタジーな世界に前世の記憶を持ちながら転生しました。生まれた先は孤児でしたが、前の記憶と授かった特殊スキルのおかげでまったり都会暮らしを堪能。そんなある日、運命の人に出会います。それは俗にいう勇者様。ミーハー心で人だかりをかき分けたその先に彼を見つけた時、私は一目見て確信しました。この人こそ私の運命の人なのだと。追っかけ女のラブコメディの始まりです!※この小説は基本的に一話完結型で、最新話の投稿に2ヶ月以上を要します。
勇者を影から見守る一人の女性。ストーカー? いいえ違います。追っかけです。 タイトル顔文字の軽さに、敬遠するのは待って頂きたい。中身は意外とまともなストーリーのあるラブコメです。 主人公は幸運だけでピンチを切り抜ける、若き乙女の転生者。今日も今日とて、物陰から愛しの勇者様を見守り続けるが、遅々として縮まらない主人公と勇者の距離感に、なぜかほのぼのとした安心感を抱いてしまいます。 近づいては離れる二人、そして前よりもっと近づく二人。果たして二人が結ばれる日は来るのだろうか、それともこのまま一生追っかけなのか……。まあどっちでもいいか、と手放しで楽しめる物語です。
山鳥はむ
勇者の追っ掛けを始めてから早三年。 持てる能力を駆使した甲斐あり、物陰から愛しの勇者様を眺めるに迄至り、レアアイテムの詰まった愛用のブランドバックは今日も今日とて彼の為に大活躍。 例え火の中水の中、苦手なお化け屋敷だろうと勇者パーティへの一助を惜しまず愛の力で突き進む「ぽわぁ〜ん(*´∇`*)」とした彼女だが、そんな卓越した行動力を秘めながらも、訳ありの勇者故に決して後方支援の居場所を崩さない。危険なダンジョンも何のその。 その原動力は呆れる程ひたすら真っ直ぐで、ちょっぴり下心はあるが「勇者の嫁になりたくて」彼を追い掛ける。 例え避けられようと、変わらず想いを寄せる彼女が向こう見ずで、いじらしい。 連続する急展開にハラハラさせ、絶妙な匙加減で時折甘く切なく描かれ、擦れ違いながらも少しずつ近付いて行く不器用な二人の姿に心擽られる——これは風変わりな彼女が織り成す、恋と冒険の物語。
花乃(書店員)
7位:『聖女の、妹』
作者:六つ花 えいこ
私の姉は、聖女だったらしい。亡くなった姉を探してやってきたのは金髪碧眼の麗しい王子様。『世界の平和を救う為』なんて日曜朝7時30分な理由で姉を迎えに来たというが、姉はすでに骨壷に収まっている。このままでは帰れないと嘆く王子に私は聞いた。「あんた何ができんのよ?」「棒、槍、剣、双剣、斧、弓は一通り習得しておりますので―――」「ばかっ!そんな仕事、現代日本にあるわけないでしょ!」聖女の妹だという女王様な私と、その配下に下った王子様とのへんてこ同居ライフが今始まる。【聖女シリーズ第二弾 ※単発でも読めます】※アリアンローズ様より2016年12月刊行
こんなに腹立たしい物語があっただろうか。生意気だが弱い主人公は、読んでいると無意識に軽んじたくなる。しかし、思いもかけないことをする。常識が役に立たないようなことをする。誰が最終決戦の場面で、あんなことをする人間がいると思うのか!私は彼女から、そこでラスボス並みのダメージを受けた。それでも私は生きていた。生き抜いて見た結末で、私は想像の千倍重い張り手によりトドメを刺された。この物語は、現実ともうひとつの世界が「喪失」というキーワードでリンクする物語。多くのお笑いと日常描写に隠されながら、ずっと裏に這いずっている「喪失」の物語。その「喪失」を粉砕するには軽いラストでは到底追いつけなかった。その重さに「やられた!」と断末魔の悲鳴をあげながら腹立たしく散る人がどれほどいるのか。少なくとも私は散った。チリになった。
霧島まるは
6位:『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』
作者:秋澤 えで
わたくし、シルフ・ビーベル公爵令嬢は捨てられました。親から、国から、婚約者から、親友から、捨てられました。生まれたことが罪なのだと、悪役令嬢の末路は決まっていると、彼女は言いました。ありもしない罪をかぶせられ、友人に嵌められ、婚約を破棄され、国外追放されました。よりにもよって「怪物が住まう国」と名高い、ダーゲンヘルムの怪物が住む、ダーゲンヘルム王国の森のはずれに。このままきっとダーゲンヘルムの怪物に食べられてしまうと思っていましたが微かな希望を込め、檻の前の地面に書いたのです。「捨て悪役令嬢です。噛まない、吠えない良い子です。拾ってください。」嵌められた文学令嬢が捨てられた土地にて司書となり物語を愛でるお話です。【悪役令嬢】【本棚の塔】【怪物】の3ワードから生まれました2016年10月8日完結しました!番外編後日談の更新予定あります。大幅改稿中です。ジャンル変更しました。
何も知らずに悪役令嬢にされてしまった主人公。彼女は怪物と名高き隣国の王に拾われました。そこから始まるラブストーリーにならないところがミソ。主人公、シルフは三度の飯より本が好き。陛下は、面白いことが大好き。(なお、残虐嗜好持ち)二人は出会うべくして出会ったし、バランスとしては良いのだろうけれど、普通の恋愛にはならないでしょう。そして、主人公を蹴落とした男爵令嬢もまた、不憫な存在。彼女が知っている筈の世界なら、彼女は正しい筈だった。けれどここが似て非なる世界だと、彼女は全てが終わってから知るのだから。悪役令嬢と、怪物と、悪役令嬢。でも、もしかしたら怪物は全員そうかもしれない。異質なものを怪物と言うならば、彼らは全員怪物ではないか、と。静かに進む物語。重い部分もありますが、是非ご一読を。
港瀬つかさ
5位:『ナタリア姫と忠実な騎士』
作者:ナツ
自分の容姿にコンプレックスを持つ大国の王女と、彼女の幼馴染である近衛騎士とのすれ違いラブロマンス。最後はハッピーエンドですが、騎士がヘタレの為、じれじれ展開です。※Jパブリッシング・フェアリーキス様にて書籍化しました(そちらは三人称へ変更・加筆改稿済み) なろう版は本編・番外編ともに削除なしです。
4位:『沈黙の女神』
作者:もり/もりふみの
甘やかされ、我が儘で高慢に育った王女レイチェルは、沈黙の女神と人々に呼ばれている。 滅多に人々の前に姿を見せることもなければ、現れても挨拶さえ口にせず、一言も話さない。美しい顔には笑みが浮かぶこともなく、冷やかなまま。 だが、それは全て偽りの姿。 いくつかの秘密を抱えたまま、レイチェルは隣国の王フェリクスに嫁ぐことになった。 父王には本物の夫婦になるまでは真実を伝えてはならないと命じられ、夫となったフェリクスには偽りの姿を嫌悪されてしまう。 それでも前向きに生きようと決心したレイチェルだったが……。※一迅社様アイリスNEOより書籍発売中です。
3位:『自分が異世界に転移するなら』
作者:昼熊
目が覚めるとそこは巨大な教室だった。子供から大人まで、年齢性別を問わずに集められた人々の前に現れた、女教師はこう言う。「異世界に転移してもらいます」異世界転移について知識がある人々を集めた教室で、何度も小説サイトで見てきた展開であるスキルの割り振りをする主人公だったが。死んで異世界。ポイントでスキルを取る。ありきたりと思われたテンプレの異世界冒険譚の筈が実は……。主人公は虐められっ子でもなく、天才でもありません。強力なスキルの代表である『奪取』『錬金術』も使えず、特別なスキルを神に与えられることもなく、かといって地雷スキルを選ばされたわけでもない。彼は生き延びる、それだけを目標に日々を過ごす。そんな物語です。タイトルに※が付いてる話は後書きにステータス、スキルを載せています。
普通にすごく面白いです。特に何がいいかと言われれば、作者さんの頭の良さですね。「あれ伏線だったのかよぉ〜」と何度言わされたことかって感じです。貼り方が尋常じゃないんですよ。ものによっては100話以上前のちょっとしたことが伏線だったりするし。ご都合主義な部分は一部存在しますけど、そこは余りにも不都合主義な所が多いので。少しネタバレですけど、まぁまぁ感情移入してたキャラも一瞬で首が吹き飛んだりもします(w……)完結している上に、一話目のステータス説明から面白いんで、ぜひ読んでみてください。オチもしっかり素晴らしいです。
時坂ケンタ
こちらの作品は完結済みですので、読み始めたら最後……。確実に寝不足になります!いい意味でテンプレートではないにも関わらず、これ程のめり込める作品は少ないと思います。主人公は俺TUEEEEで無双するのではなく、あの手この手で逆境を打開する様子は『お見事』です。作者様は他の作品で書籍を出版されているだけあって、文章力もストーリーも流石です。『自販機』も素敵な作品ですが、個人的にはこちらの作品も書籍化して欲しいと思う程オススメです。
2位:『私は戦うダンジョンマスター』
作者:もちもち物質
ダンジョンを経営することになったはいいものの、ダンジョンは極貧状態。モンスター一匹すらまともに生み出せないような状況にあった。ならばモンスターは自分!トラップは自分!ついでにダンジョンに眠るお宝も自分!戦えダンジョンマスター、働かざる者経験値を得るべからず!これは異世界人の侵略によって元居た世界を失った女子高生が、世界を取り戻すためにダンジョンで戦うダンジョンマスターをやる話です。*主人公は特に罪の無い人でも積極的に殺しますので苦手な方はご注意ください*
罠を仕掛け、冒険者を誘い込み、戦って、レベルアップするダンジョンマスター物です。要約すると以上なんですが、この小説の魅力は間違いなくヒロインにあります。何よりもその知性。感想欄には共感できたという感想も多いのですが、はっきり言って私は共感どころか、驚嘆しっぱなしでした。説明されればなるほどなんですが、え?なんで?という行動が多く、このヒロインの行動が先読みできる方はI.Q120はあると思われます!また、普段の行動が優しいのも良いですね。モンスターたちへの愛情がいっぱいです。冒険者と戦うときは冷酷なのに、モンスターたちには優しい。そのギャップに萌えてしまいます。もちろん、ダンジョンマスターとしてのスキルもどんどん獲得して強くなってはいくのですが、敵の方が優れたスキルを持っていることさえあり、スキルで優位を保ち圧倒するような一方的な戦いには絶対になりません。まずはご一読を!
materialism
とにかく主人公が突き抜けています。元の世界を取り戻す、その為にできることは何でもします。人殺しは当たり前、それが善人か悪人かは関係ありません。大事なのは魂の量であり、多ければ人間じゃなくても構いません。殺せるものを殺す!その為にダンジョンを運営し、時には誰かのダンジョンを攻略しながら、世界を都合の良いように動かしていきます。何より素晴らしい点は、主人公が決して最強でも万能でもない所ですね。物語が進めば滅茶苦茶強くなりますが、それは全て知恵と努力の賜物です。序盤は本当にひもじい状態から始まりますし、純粋に戦えば戦士一人にも勝つ力はありません。そこを知恵と勇気と壊れた倫理観で乗り越え、次第に世界中の脅威になっていく様は爽快です。文章も読みやすく世界設定も分かり易くて良かったです。もちもち物質さん、素晴らしい作品をありがとうございました。
ぷちくん
1位:『異世界でダンジョン運営任されたけど知るか。それよりゲームするわ』
作者:気まぐれ屋さん
伊乃田命(いのだまこと)はコンビニバイト中に殺された。女神パチモに転生させられ、異世界でのダンジョン運営を頼まれたが、ゲーム中毒である命は、ダンジョンに引きこもりゲームしながら侵入者を片づけるのだった。持ち前の豪運と授かったダンジョンマスターの力で、彼のダンジョンはやがて人類魔獣共通の敵となるのだった。※完結しました。ブックマーク、評価ありがとうございました!
好きな「ダンジョンマスター物」「ダンジョン冒険物」のなろう小説は多く有りますが、本作品は1、2を争う面白さ。小説序盤で「超絶に強力なボスクラスのモンスター」を創造するものの、ダンジョン外で召喚した為に走り去ってしまう。こんな小説は初めてです。冒頭から面白さ、新鮮さが溢れんばかり。文章も読みやすく、ゲーマーで無くても楽しめる微妙な匙加減もお見事。完結された後にランキングチェックにて本作品にたどり着きましたが、こんな逸品が隠れていたとは。
HIROKO