評価:★★★★☆ 4.1
私立凛明高校に通う平凡な女子高生――来栖月葉は、自宅の倉庫で見つけた古い本と睨めっこしていた。この本、不思議なことになにをやっても開かないのだ。どうしても内容が気になった月葉が学校の友人に相談すると、常にオカルト的な本を所持しているクラスメイト――是洞真夜を紹介される。無口無表情で人を寄せつけない雰囲気を持つ真夜となんとか会話することに成功した月葉は、放課後、彼に教えられたとある場所に赴くことになる。※縦書きPDFだと文字化けする文字を使用しております。
話数:全41話
ジャンル:歴史
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
少年は1冊の魔導書と出会った。 その数年後、少女がその少年と関わる切欠もまた、魔導書。 少女の母親が遺した魔導書は、沢山の人の縁を繋ぎ、最後にはとても素敵な贈り物として現れる。 明るく素直な純真少女と無口で無愛想な本好き少年が魔導書で繋がり始まる、ほのぼのストーリー。 ごく普通の日常の中にふっと現れる非日常=魔術。どこにでもいそうな女の子達、男の子のやりとりが活き活きと浮かぶ見事な文章。何気ない会話にくすりと笑い、暖かな気持ちになります。 魔術もとてもよく考えられています。もちろん、魔術と聞いて連想するだろうバトルも圧巻です。 ラノベ調の、けれどほんわかした物語。是非ご一読下さい。
これは、人が本を用いることによって魔術を用いることができる小説である。 と先に語っておく。 中身のほうを拝見すると、そこは主人公の少女から見た視点から描かれるほのぼのとした日常。 それと、彼女の母が残してくれた本によって否応なく非日常に巻き込まれていく。 とにかく、テンポがよく、ライトノベル好きな方にはオススメの一冊である。 しかも、第8回MF文庫Jライトノベル新人賞第1回予備審査2次選考通過しているので、ライトノベルの色はとても強い。 さあ、君も日常と非日常の日々について読もうではないか。