評価:★★★★☆ 4.2
物語は昭和19年マリアナ海戦の数ヶ月前から始まります。
連合軍の圧倒的な物量と工業力に圧倒され、劣勢にたたされた日本陸海軍。
軍令部、連合艦隊司令部でサイパン防衛の為に立案した「あ号作戦」を白紙に戻した1人の佐官が軍令部作戦一課にいた。
硬直化しつつある、陸海軍の旧態依然の作戦立案基本要綱を根底から覆し、常に理論的戦理に基づく作戦立案で周囲を説き伏せる主人公。
※なるべく史実の流れに近い展開で進行します。
もしも、「この兵器が間に合えば….」的な日本陸海軍が未開発の兵器や空想兵器を※なるべく取り入れる事なく、あくまで当時の兵器(※1部除く)を主体に、どうすれば「負けない戦ができたのか」という観点から物語ります。
・第一部「激闘!『制号作戦』」燃え上がる波濤
・第二部「総合作戦本部を組織せよ」ルソン燃ゆ
・第三部「秘策!沖縄『ガ号作戦』」菊水作戦発動
・第四部「決戦!ソ連戦」終戦への道
の四部構成となっています。●尚、日米艦船については作品の構成上、史実では沈没している艦なども残存している事に設定しております。●非テンプレ作品
★現在、本作内登場人物を仮名から実名へと改訂作業をしています。2部まで終了。
3部、4部と続けて改訂していきますので、読んでいる方のそれに間に合わない場合はごめんなさい。
話数:全81話
ジャンル:エピック・ファンタジー 歴史
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
この作品。とても面白い。当時の日本軍の戦力や兵器に近いリアルな背景。主人公が立てる作戦の説明にまず、引き込まれる。空想兵器が出るわけでもなく、当時の国力が大幅に上がる背景があるわけでもない。本当に当時の参謀部もこういう構想ができたのでは、と思いたくなります。また、一担戦闘が始まるとそのリアルさがビシビシきますし読み応え充分!進行にメリハリもありストーリーがぶれていないのでとても更新が待ち遠しい作品。戦記物読むならお勧め!
この作品では未来を知る転生主人公や、タイムスリップして来た自衛隊もいません。いるのは当時の人々だけです。この作品の最大の見所はもしかしたらこの歴史もあり得たかもしれないと思わせるような圧倒的リアリティです。チート兵器で敵を蹴散らすような爽快感はありませんが主人公が立てた<勝つためでなく、負けない>作戦によって着実にアメリカ軍に損害を与える所に面白さを感じさせます。この作品は更新速度が早く、完結までの構想があるので安心して楽しむことができます。今第3部が連載中なので、ぜひ、終戦までお楽しみください。