評価:★★★☆☆ 3
蒲生氏郷とイタリア人騎士、山鹿素行の父、そして傾国の美女の物語。
イエズス会やスペインの思惑と朝鮮出兵の経緯と……蘭に倚せる想いと大望と。
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戦国の覇王・織田信長の愛娘である冬姫。彼女の成長をそっと見守る男がいた。
木下藤吉郎。後の豊臣秀吉である。そこへ一人の少年が人質としてやって来て――。
彼こそは、後年、日本のためにイタリア人を雇って、ローマ法王と交渉する蒲生氏郷である。
何故、ローマと交渉するのか?何故、秀吉は朝鮮に出兵するのか?
秀吉との水面下の争いと信頼と……
『さくら──小倉殿の戦い──』の続編的な番外編。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:戦国時代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
後に豊臣秀吉より陸奥92万石を与えられた近江の名将蒲生氏郷とそれを取り巻く人物達を描いた稀に見る良作!戦国時代が好きな人にはお勧めですよ。さて、堅苦しいのは嫌いなので、この作品の見どころを簡単に紹介します。主人公の蒲生氏郷って、織田信長の娘の冬姫を嫁に貰うんだけど、嫁入りの時の雪姫って9歳なんですわ。このロリコンめ!なんてうらやまけしからん!などとは思ってはいけませんよ〜氏郷と雪姫の心の触れ合いを丁寧に描写なされておられます。そして、その描写はまさに澄んだ湖の様に心地よい物をこの作品を読んだ人に与えてくれる事間違いなし!戦国武将生まれ変わり?内政チート?そんなもんはねー!でもね。この作品には人と人とが織り成す感動がありますよ。私が心より応援したい逸品でございます