評価:★★★★★ 4.5
三十二歳の泣き虫司書子さんと探偵じゃない『タンテイ』さん、ご近所以上恋人未満の二人の小さな小さな事件簿に、四季折々のお茶菓子と、ほんわか甘い恋を添えて――。※自サイト(カノープス通信 http://www.geocities.jp/canopustusin/)にも転載しています。※マイナビ出版ファン文庫様より『司書子さんとタンテイさん ~木苺はわたしと犬のもの~』のタイトルで書籍化しました。(2017年11月20発売)
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
注意:全年齢対象
市立図書館の司書として働きながら、祖母の残した家で犬と一緒に暮らす主人公が巻き込まれた小さな事件と、その事件を解決しようと奔走する探偵じゃない「タンテイ」さんとの淡い恋を交えたほのぼのミステリー。主人公の語り口と相俟って、ゆったりとただよう空気感がとても素敵なお話でした。主人公の司書子さんが手強くてなかなか進展しないタンテイさんの恋は思わず応援したくなりますし、優しい雰囲気の語りの中にときおり厳しいツッコミを交える司書子さんの一人称もすごくくせになります(笑)素敵な日常ミステリー、お菓子が食べたくなる描写、不器用な大人の恋、子どもたちの恋……ノスタルジックな雰囲気に浸りながらも、謎と恋の行方をどきどきと追いかけられるお話で、最後まで思い切り楽しませていただきました!