評価:★★★★☆ 4.2
戊辰戦争が五稜郭の戦い以前に終結し、土方歳三らが生き延びていたら、新選組が再結成されていたら、ということから考えました。R-15タグ等は念のためにつけてありますが、そんなに戦闘描写等は多くないと思います。また、タイムスリップや憑依といったことはありません。史実からのほんのわずかなずれが、大きくなっていった結果です。
(なお、アルファポリスに加筆修正版の「土方歳三ら、西南戦争に参戦す」を投稿しています)
話数:全120話
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:明治
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
幕末志士の中でも、とりわけ人気なのが新撰組。その新撰組にも生き残って西南戦争に赴いた人々はいました。もしその中に、新撰組の中でもとりわけ有名な「あの男」が生きて加わっていたとしたら?これは、もし土方歳三が生き永らえて明治を迎え、薩摩との戦いに再び赴く物語です。確たる時代考証に基づいた堅実な描写は、強い説得力やリアリティを持ちながらも読みやすく、100話以上の話をあっという間に読み進めてしまえるだけのスピード感があります。短く区切られているので、携帯からでも手軽く読めるのも好印象です。島田魁、永倉新八らの新撰組の生き残りの面々ももちろんのことながら、桐野利秋こと中村半次郎らの薩摩士族らの内面にも触れ、両陣営の熱さと悲哀を感じ取れる、そんな良作です!