評価:★★★★☆ 4.2
幼い生駒は母が盗賊に殺され、その時殺されかけた隼人と言う少年とともにそれぞれ違う邸に売り飛ばされた。やがてお仕えしていた北の方に白露と言う姫君が生まれ、生駒はその白露の君の女童(めのわらわ)と言う子供の小間使いとして仕えるようになる。生駒が邸に来て十五年の月日がたつと、白露の君の花婿探しが始まった。その頃生駒は姫の女房(侍女)でありながら、この邸の主人、大納言が裏で盗賊を飼っていることを知ったために、大納言をパトロンに持つ、盗賊の連絡係になっていた。平安風復讐劇。
時代:平安時代
舞台:未登録
注意:全年齢対象
色取り取りの美しい着物を見に纏い、蝶のように艶やかに咲き誇る平安時代の姫達……。 平安絵巻というと、それをイメージします。 実際の地名も織り交ぜて描かれる、史実の様な物語は、逞しい少女が主人公です。 恵まれた家柄の姫様ではありません、いきなり不遇の身になってしまった彼女は、真っ直ぐに成長していきます。少女漫画のようにわかり易いキャラ設定に、すぐさま感情移入出来ることと思います。 陰謀渦巻く、黒い策略の中で必死に生きる主人公は……。 題名は、最終話で思わず唸る事になるでしょう。