評価:★★★★☆ 4.2
船乗りである「私」は、敗色が濃くなりつつある祖国のため、予備役の軍人として海軍に志願する。
そして、小型哨戒艇での国境警備任務につくが、強行偵察に着た敵国のコルベット艦と交戦の末、撃沈されてしまう。
制空権を取られた祖国はますます敗色を強め、海上輸送すらままならなくなるが、打開する手段はなかった。
ある日、乗艦を無くし失意の日々を送っていた「私」に、再び招集がかかる。「私」に再び艦艇が与えられたのだが、それは陸上を走るべき戦車に航行するための装備を加えただけの代用兵器だった。
操手と艇長は海軍、機銃手と砲手と装填手は陸軍という変則編成で、圧倒的な戦力差の海に「私」は出撃する。
所属の違いによる乗組員同士の反目や、航空支援がない海戦の絶望感と戦いながら「私」は祖国を守るため奮闘する。※この世界に似た、別の世界の物語になります。
話数:全173話
ジャンル:歴史
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
制空権を喪失し、日に日に敗戦の色が濃くなる独国。制空権が無いために戦艦などの大型艦が出撃することが出来ず、またUボートにおける通商破壊も護衛の駆逐艦によって阻まれ逆に狩られる立場となる。護衛の駆逐艦を輸送船から引き離し、Uボートを支援する目的である兵器が配備された。その兵器は「駆逐艦以上の機動力と防御力」「巡洋艦並みの火力」「Uボート並みの隠密性」の能力を持ち、そのうえ低コストという長所を持っていた。その兵器の通称は「ペンギン」。上半分が戦車、下半分が船という珍妙な外見の兵器である。ペンギンは空を飛ぶことのできない鳥ではあるが海の上では自由自在に飛び回ることができる存在である。