評価:★★★★☆ 4.3
明治維新が成功せず、日本が東西に分裂して争うことになった「明慈(めいじ)」時代。
俺(片桐隼人)は、剣の腕を生かした仕事につこうと徳川将軍家が治める東日本の首都江戸に武蔵国(むさしのくに)の片田舎から出てきた。
しかし、陸軍にも警視庁にも仕官を断られ路頭に迷いそうになった。
そんな時、乱暴を働く外国人たちと、その外国人たちと戦おうとしている華奢な若侍に出会った。
俺はその若侍に代わり外国人たちと日本刀で戦うが、銃で撃たれ意識を失った。
立派な屋敷に保護された俺は、その屋敷の主から世直しを行う組織に入らないかと誘われた。
仕事がなく困っていた俺は、正義のためだと信じ「江戸浪士隊」という名前の組織に加わることになった。
組織は、二刀流の葉隠右近、長刀を操るニヒルな雨宮才蔵、剛力無双の青龍刀使い坊主頭の曹鉄心、妖艶な美女の山本鈴音という顔ぶれだった……
話数:全17話
ジャンル:歴史
時代:明治
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
戊辰戦争によって東西が分断し、武士たちが史実とは異なる局面を迎えている世界、という設定のアツさにまず、惹かれました。この明慈には武士道は死んでいない。異人の横暴が激化し、新時代と旧時代がいまだせめぎ合うこの世界には新たな『正義』として攘夷運動が模索されている。 士官を志すものの正義に惹かれる心に従い、異人たちの非道を許さぬ斬奸部隊、江戸浪士隊に入る道を選ぶ主人公、隼人。一刀両断の示現流で西洋銃火器と渡り合う殺陣は迫力の一言。二刀流の右近に青竜刀の鉄心、サイドキャラも豊かにスピード感溢れる展開は本作品第一の魅力だと思います。キャッチコピーをつけるならこの一言。「武士たちの幕末はまだ終わっていない!」