評価:★★★★☆ 4.2
恋する乙女『まりあ』の前にあらわれた、願いを叶える魔獣『かがみん』。
まりあは、初恋の成就を願い、魔力を授かり魔法少女となる決意を固めるが、その願いは聞き届けられなかった。
失意の底に沈んだまりあは、ふとある日のことを思い出す。夏休み初日、プールで溺れたまりあを助けてくれた、想い人の優しさと逞しい筋肉。
そして気付いた。抱いた気持ちは恋慕ではなく、筋肉への純粋な憧れであることに……。
いつの日か雄々しく美しい肉体を手に入れるため、日夜筋トレに励む少女の魔法に満ち溢れた日常が、今幕を開ける―――。
*アルフォポリスでも投稿しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/454485125/848229886
Copyright(C)2019-ユエ
話数:全70話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:GL
タイトルでムキムキ呼び込まれて、序盤で主人公のまりあの恋模様にキュン☆キュンしてしまうことでしょう。それでそこで終わればただの少女である。しかし当然それで終わるはずがない、不思議な生物との遭遇、まりあの危機。求められるのは魔法少女!そしてまりあは筋肉少女となったのです。……。まぁ筋肉って魔法みたいなものですからね。怒涛の展開に読者の筋肉も隆起していくものだと思います。この作品を読んだあなたはきっと公園でまりあちゃんがトレーニングしていることを想像し腕をムキらせることでしょう。筋肉少女の生きざまを是非とも見届けるべきなのです。
場面によって、見所が違います。冒頭の水中はこれからの伏線です。次に十歳の少女の自宅での恋愛模様が始まりますが、私はここを一押し♪♪と言うのも、兎に角『まりあ』が可愛いです。読めば必ず胸がキュンキュン疼くこと間違いなし!そして魔法少女での戦闘に入るのですが、はっきしいって『わたし杖ぇ』です。それも圧倒的な強さの。しかもその無双っぷりを表す作者さんの言葉選びのセンスが高く、敵がどれ程のダメージを受けて散りゆくのかが手に取るように分かる次第です。※俺杖を書いてみたいと思う作者さんには、どれもがお手本になるような勢いある表現ですので、魔法少女物はな〜と言う方は、ここだけでも読む事をオススメさせて頂きます。その後一旦力を失いますが、どう考えても食べたらヤバイ卵を食べちゃいますし、再度腹黒い白い悪魔が現れますし——今作、今後の展開が超気になる異色の魔法少女物となっております!
か弱き少女が手に入れたもの……それはどんなものにも負けない力(物理)だった。唸る上腕二頭筋!!高まる大腿四頭筋!!そう、筋肉は決して裏切らない。己の筋肉と向き合ったときに真実が見えてくるのだ。果たして彼女の正義は何処へ向かうのか?その力は誰のために振るわれるのか?これからの動向から目が離せない!!少女の拳が真っ赤に燃える!!奴らを倒せと轟き叫ぶ!!爆熱筋肉少女、ここに誕生!!
タイトルのインパクトが凄まじい。思わず読みたくなってしまうではないか。こうして、まんまと作者の罠に嵌められてしまった。序盤、ラブコメ要素もあり、まだまだタイトルまでは行き着かない。しかし、物語は突然動き始めた!ついに、『少女』から『魔法少女』に…!だけど、魔法少女の闘いってこんなんですかね?拳で敵をぶっ◯しますかね?この先どんな展開が待っているのか、期待です!
まず、あらすじを見て「なんだこれは?」と思うにちがいない。そこで抱いた嫌な予感は、物語を読み進めるうちに深まり、ついに形を得て目の前に現れる。筋肉少女。タイトル通りとはまったく恐れ入る。その登場にあわせて文章のノリも上がっているのは気のせいだろうか?恋に敗れた少女が抱く願望としてはあまりに突拍子がなく、突き抜けていて、すべてをかっさらってしまう存在。筋肉少女。一体どういう思考の帰結を持ってこの物語を書いたのか。やや気になるところではある(良い意味で)。次回から開幕されるのは、強敵魔女との戦闘シーン。必見である。