評価:★★★★☆ 4.3
太平洋戦争終戦時、日本帝国海軍に残されたただ一隻の戦艦「長門」。本来ならば核実験艦として南溟に消えるはずだった彼女は、数奇な運命により戦後日本を生きていくことになる。捕鯨母船「長門」、海上自衛隊護衛艦「ながと」として生きていく彼女と、海の軍人として「ながと」と共に戦い続けたある男の生涯。
(本作は著者が通う大学のコンクールに応募した作品です)
話数:全8話
ジャンル:エピック・ファンタジー 歴史
時代:昭和
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
戦艦「長門」、日本海軍の象徴として長らく君臨していた彼女は日本海軍最後の、そして唯一の稼働可能な戦艦として終戦の時を迎えた。 彼女の最後は原爆実験により、誰に看取られるでもなく海中に没する寂しい最期だった。それはまるで大日本帝国の姿そのものといえた。 もし、そんな長門が戦後に生き残っていればどうだっただろうか。これはそんな長門の物語。 なにも敵と砲火を交えるだけが戦艦の役目ではない。戦艦の話と言えば、華々しい海戦を想像するのだが、この物語はそれとは違う、戦後の物語。 僅なエピソードで鋭く戦後の情勢、自衛隊の在り方の問題点まで指摘した傑作。 改憲が俎上に上がる今だからこそ、読んでほしい。
戦艦『長門』アメリカの核実験の標的にされた後、夜半誰にも看取られずに海中に没するという、あまりに切ない最期を迎えた彼女。もし、そんな彼女の戦後史に、Ifがあれば?これはそんなお話。酸いも甘いも味わった彼女の生涯を、彼女と共に生きた男たちの視点から振り返る。大日本帝国海軍や、自衛隊などの泣けるエピソードが好きな方にオススメです。彼女の最期の『ごほうこう』をみよ!