清少納言の「復讐」、紫式部の「呪い」――『枕草子』『源氏物語』に隠された意図とは―― 完結日:2019年9月19日 作者:イシイヒロシ 評価:★★★★☆ 4『枕草子』『源氏物語』は単なる文学作品ではなく、当時の貴族社会に多大なる影響を与えることを目的に書かれたものだった。そのことを、作品内に残された「証拠」と歴史的実とを指摘しつつ、検証していく。 話数:全12話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 史実 平安貴族社会 枕草子 清少納言 源氏物語 紫式部 紫式部日記 藤原道長 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
清少納言に紫式部。 どちらも圧倒的教養で当時の男たちを殴るツワモノである。 殴る?! 喧嘩が唯一の価値観なヤンキーじゃないが当時の貴族は教養がある(カッコいい)奴こそが金持ちで出世できた。 瞬発的かつ機転に富み、己の感性を前面に出しても批判の余地など与えない清少納言。 作家性を武器に女子供が見ると一段下に見られていた物語の世界をあえて使って長期戦で読者を獲得せんとした紫式部。 あわれとは死ななければ、神にチートを与えられなくば救われない中高年やニートのように運命を受け入れることか。 そうじゃない。 物語を読み同情し感情移入できるからこそ我々は残酷な刑罰の呪縛を抜けた。 古代の女性の美学に共感できるからこそ我々は世代を問わず通じ合える。 今こそ古典を楽しんでみませんか。 この作品はきっとあなたの副読本になります。 をかしな古典の世界にようこそ。