評価:★★★★☆ 4.1
古来、この国にはあらゆる地に、物に、生命に、神が宿っていた。
人々は神の存在を信じ、例え姿が見えない時も確かにいるものとして崇め、祈祷によって自分達の状況や願いを伝えようとしてきた。
しかし大陸から仏教が伝わる事で、神の世界の終わりが始まる。
歴史上では飛鳥と呼ばれる時代。八百万(やおよろず)の神々が力を失くしていった時代。
神と人が共に暮らす世界、仏と人が共に暮らす世界。
これは動乱の世、その分かれ目にあった島の、名もなき物語。
※ノベルアッププラス でも公開中です。
話数:全5話
ジャンル:歴史
注意:全年齢対象
この作品の時代設定は、飛鳥時代。仏教というものが到来して、これまで神様を信じていた人達が仏というものを知ってどうしたか、どう感じたか? に、ひとつの例を見せてくれる作品です。この作品に登場する人たちは、神様を信じています。ですが、仏を信じないと、ひどいめに合ってしまうかもしれない状況に陥ります。そんなとき、どのような行動をとるべきか?自分の心をねじまげて、従うのか?それとも、命をかけてでも戦うべきか?はたまた、信じたフリだけをするのか? それとも……。とるべき行動の選択肢は無数にあり、どれを選べば良いのかは、誰にも分かりません。最終的に人々と、そして彼らの信仰を受けている神様達が出した結論はどのようなものだったか?ぜひ、実際に読んでお確かめください。