評価:★★★★☆ 4.3
お山に狐火が三つ灯ったら、それが市の立つ合図です。
作法は三つ。面をかぶって素顔を晒さないこと。提灯を持って歩いてゆくこと。そして、決して声を出さないこと。
守らなかったらどうなるかって?
行き着くことが出来ないか? 帰ることが出来ないか?
それとも……。
☆10分で読める短編です。隙間時間に是非。
☆京都弁は『恋する方言変換』というサイトを参考にさせて頂きました。ネイティブの方の助言大歓迎です。
☆同じものを他の投稿サイトにも掲載しております。
☆一話1500文字前後、全七話で約一万文字の短編です。
話数:全7話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ばあちゃんの案内により、不思議な世界に触れる主人公のぼく(たっくん)作者のはなまるさん独特のやわらかい文体で包まれた優しくも幻想的な世界で是非、主人公と一緒に不思議な体験をして欲しい。おばあちゃんが大切にしていた宝物でのイタズラは主人公のぼくの心にいつまでも語りかけてくる。私たちが忘れていた子供の時に出会ったものや、子供の時に抱えていた気持ち。そういったものを主人公と一緒に取り戻してください。
狐火が三つ出たら開かれる、不思議な夜市。狐火の市の話を、「ぼく」が「ばあちゃん」から聞く所から、物語は始まります。一万文字という短い中で紡がれる、温かなおばあちゃんの愛情。ぼくの等身大の気持ちが、ひしひしと伝わってきて、自然と胸が暖かくなりました。国語の教科書や童話集、絵本になってもいいぐらい、素敵なお話です。無料で読めるなんて、信じられない!お子さんがいる方は、ぜひ一緒に読まれる事をお勧めします。優しい気持ちになれる物語です。