20位:『8時から17時まで迷宮探索で給料もらう事になった会社員達 時給500円スタート!?』
作者:四国
※Gzブレインゲーム小説コンテストで大賞を受賞しました。現在書籍版が発売中。ある日、日本中の会社員が大勢消え、気付けば見知らぬ場所にいた。そこは神を名乗りし者が作りだしたダンジョンゲーム。神が望みしは8時から17時までのテストプレイ。その1人である鈴木良治は成労建設会社に勤めている係長であり、彼を中心として話が進む。ゲームでの戦闘。迷宮スマホで覗ける掲示板。そして大事件が起きてしまった現実社会。ゲームというものを小学時代以降やったことがない、1人のオッサンが、どう変わっていくのか?最初は1人で恐怖していた主人公であったが、気が付けば……序盤はソロですが、ある階層まで進めば仲間が増えていきます。掲示板での話が多いので、その辺りをご承知の上でお読みくだされば助かります。
舞台は現代の日本。そのはずなのに、神と名乗る者によって突然『ダンジョンゲーム』に放り込まれてしまったのは現代社会を生きる『会社員』たち。しかも『仕事』としてダンジョンを強制的に『テストプレイ』させられることに!慣れない戦闘、謎の掲示板、貰えるのは最低賃金より低い給料。あれ? これはブラック……いや、なんでもない。斬新な切り口からお送りする。世にも奇妙な『仕事』の物語。読者様、是非読んでください。きっと、色んな概念変わります。
主人公達は、ある日突然神を名乗る者によって『ゲーム』のような世界に放り込まれる。――彼らの共通点は『会社員であること』神は、『仕事』として自分の創り出したゲームをテストすることを全員に強制する。時間が来れば強制的に『出社』させられ、時間が来れば『退社』させられる。現実での生活があるなかで、突然この死の体験さえもあり得るテストに巻き込まれた会社員達は何を思い、行動するか。あらすじだけでは、一見、よくあるデスゲーム系あるいは、VR物のように思えるかも知れません。しかし、『係長』『社長』といった役職がキャラの一面として押し出されるなど、この物語では『仕事』が主題としておかれています。その上で登場人物達が個性的にキャラ立てされおり、それが物語自体に独特の深みを生み出しています。皆様にも、ぜひこの新たな切り口で描かれる物語をお楽しみ頂きたいと思い、ご紹介させて頂きます。
弓弦
19位:『若者のスペースオペラ離れを嘆く女神様に宇宙船をもらったんだが、引きこもるにはちょうどいい』
作者:小鳥遊彰吾
ブラック企業から逃げ、引きこもりニートという第二の人生を歩む直前に死んだ俺は女神に出会った。その女神は若者のスペースオペラ離れを嘆いており、適性のある(らしい)俺にチートの宇宙船をくれたんだけど……ここに引きこもってもいいですか?働きたくない男の宇宙を股にかけたやる気のないスペースオペラ、開幕です。(スペースオペラと銘打っていますがSF系の難しい単語もシリアス展開もないスローライフ、スペースコメディです)
スペースオペラって宇宙活劇とも言ったりして、愛と浪漫が溢れる一大創作ジャンルなんですよ!全艦回頭俯角30度!レールキャノン斉射3連!撃て(ファイエル)!なんて聞くと意味も分からずワクワクしませんか?え? しない?そんな若者の増加を嘆く駄女神様が世界の変革を誘導するべく暗躍する物語なのですが、我らが主人公はそんな女神様の思惑通りに動くのか?あなたもエピソードの宝庫たる主人公の身の上話に戦慄を覚えることでしょう。
暮伊豆
面白い‼️飽きさせない‼️話が実体験を織り交ぜながらの人との接触なのに面白い‼️ハラハラする‼️あきら艦長の行く末に目が離せません‼️センスが有り余る作者さんが羨ましい‼️主人公と女神様のこれからの活躍が凄く期待されます。スペースオペラ的には手に汗握る艦隊戦とか銃撃戦も見たい⁉️と感じました。そういう章も希望します。熱望かな⁉️色々、頑張って下さいm(_ _)m
あつ
18位:『魔欠落者の収納魔法~フェンリルが住み着きました~』
作者:富士とまと
誰もが6つの魔法を使える世界。五体六法満足に生まれなかった者は「魔欠落者」として蔑まれていた。エイルは収納魔法しか使えない重度魔欠落者として、母親を殺され、父親に売られる。しかも、唯一使える収納魔法さえ、収納力が大きいだけで、状態維持や時間停止効果のない出来損ない魔法だったた。そのため、売られた先の店も追い出されてしまう。そんなエイルは、魔欠落者の少年ルークと出会い「魔欠落者が幸せに暮らせる国造り」を始める。補足:収納魔法には伝説級モンスターが住み着いたようです。それから、収納魔法は収納以外にも使い道があるようです。【注意】前半陰鬱とした展開が続きます。徐々に収納魔法チートへ移行します。【注意】完結検索でたどり着いた人は読まないでください。理由は最終話。
17位:『エルフ公爵は呪われ令嬢をイヤイヤ娶る』
作者:江本マシメサ
美貌のエルフであり、公爵である青年は王太子から結婚するようにと迫られていた。その美しさから、少年期より女難に苦しんでいた彼は、大の女性嫌いだった。そんな中で、十年前にある魔法使いと交わした約束を思い出す。それは「娘との婚約を引き換えに、禁書を読ませてほしい」という取引だった。当時、結婚相手を探すことが面倒だったので、あっさりと条件を呑んだのだ。公爵はさっそく、魔法使いの娘を娶ろうと屋敷に向かったところ、とんでもない事実を知る。娘は、異性に触れられると猫の姿になってしまうのだ。生意気で気が強い嫁のことは気に食わないが、彼はなんと大の猫好き。公爵の苦悩の日々が今、始まる。※予約投稿しています。
16位:『閣下が退却を命じぬ限り』
作者:剣崎月
イヴは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の乙女ゲーム攻略対象者たちを除かなければならぬと決意した。イヴには政治がわからぬ。イヴは軍人である。銃を撃ち、猛吹雪と戯れて暮して来た。けれども浮気ものに対しては、人一倍に敏感であった ――乙女ゲームの風景以下の存在として転生したイヴ(23歳)と閣下(38歳)の(恋愛に関して)ゆるい物語※他にも掲載
15位:『やがて本当の英雄譚 ノーマルガチャしかないけど、それでも世界を救えますか?』
作者:天野ハザマ
【カドカワBOOKS様より2019年1月10日発売決定!】志藤 健は、スマホゲーム「カオスディスティニー」のガチャで興奮しすぎて死んだ。地球の歴史でも稀に見る死に方をしてしまった健は、神々のガチャによって異世界を救う使命を与えられてしまう。だが健に与えられたのはカオスディスティニーの主人公「セイル」の体と……ノーマルガチャの能力だった。魂の価値が低すぎてレアガチャの能力とか無理。神様直々にそう断言されてしまった健……改めセイルは、異世界を救うべく今日もノーマルガチャを回す。【カクヨムさんでも同時連載です】
はまっていたゲームの王子の姿能力で異世界に降り立つことになった主人公が持たされたのは、そのゲームの7段階あるガチャのうち低い方から3段階までの装備やキャラを得られる能力。主人公はガチャで仲間や装備を得つつ異世界でとりあえずは冒険者として成果を出していくという話です。ゲームで序盤に使われなくなってしまうような汎用モブ的なキャラを丁寧に育てて成り上がるある種の縛りプレイを見るような楽しみと、ゲームでは名もなき兵士が異世界にガチャで招いたときには固有の名や個性を持つ血の通った一人の人間であることで主人公がその一人一人をゲームとは違う意味で仲間として絆を深めていく楽しみの相反しそうなものを同時に味わえる逸品です。主人公が常識的でその場所にまずは適応して成果を出そうとするタイプなのが好感を持て、またガチャで引く仲間や装備も最低ランクでもこの異世界ではかなり強いため快適に読んでいけます。
ぶたろ
このストーリーの肝のガチャの説明は以下のように記述されている。 一昔前に流行ったノーマルとかレアとかいう表記を捨て、全てのレア度は星の数で示される。 最高のレアは星7であり、全て星7に到達可能……外れなしというのが売りだ。ただし、同じレア度でも元の能力や数値に影響されるので強さが同じとはいってない……そんな主人公は世知辛いガチャしかもレアではなくノーマルガチャを能力として異世界をどう生きていくのか?期待度大です!
五行読目
14位:『麗子の風儀~悪役令嬢と呼ばれましたが、ただの貧乏娘です~ (旧題 麗子の夢はいつひらく~悪役令嬢と呼ばれましたが、ただの貧乏娘です~)』
作者:ベキオ
私、九条院麗子は天涯孤独の貧乏娘である。2か月前に亡くなった祖母は我儘お嬢様で生活力なんて皆無。赤ん坊の私を押し付けた父親は九条院家を潰した挙句、未だに行方不明だ。そんな私を育ててくれたのは祖母の女中さんのフキさんである。フキさんのお陰で、私は生活力を身につけることができた。一方の祖母は気位がエベレストよりも高く、私を九条院家のお嬢様として相応しいように教育を施す。二間しかないオンボロな借家にピアノを置き私に厳しい指導をする。ダンスもマナーも語学も。祖母はヨーロッパに長くピアノ留学していたのだ。 そんな私は特待生制度のある名門明聖学園の高等部に入学することになったが、入学式の日に後ろからタックルを受け、「悪役令嬢!」と桜田優里亜に罵られるのだ。彼女はどうやらこの世界が乙女ゲームの世界だと思い込んでいる模様。幼馴染たち(彼女曰く攻略対象とのこと)には私の事を警戒するように注意し、ヒロイン結城美羽と攻略対象である小鳥遊亮とくっつけようと奔走する。 私はド貧乏でそんなことしている暇はないのに。そんな中、女中のフキさんの引き取られた先が攻略対象の小鳥遊亮の家だと判明。フキさんは小鳥遊亮の曾祖母に当たる。彼はフキさんをこき使ったと私をなじるが、私はもう一度フキさんに会いたい。そんな時、土砂災害によって家を失ってしまう。頑張れ私! 負けるな私! 【本編完結】
悪役令嬢を題材にした作品が多い中、久しぶりにそういった作品群から飛び抜けた逸品です。極貧な主人公と彼女を悪役令嬢だと信じる少女、更にそれを取り巻く魅力的な登場人物達が織り成す現実世界を舞台にした物語。現代を扱う令嬢ものには必須の設定や造形物に対するリアリティー感をこの作品は強くに感じさせてくれます。登場人物も皆魅力的で、特に主人公レイちゃんの純朴さやツンデレのサラちゃんの可愛らしさには、読み進めるうち虜になる事間違いなしです!以下はなろうで実際に書かれる方へなろうで投稿される人なら、この作品の構成の妙に舌を巻く事でしょう。読み手をぐいぐいと引き込む構成の上手さ、文章自体の美しさ、魅力的な登場人物の描写の仕方。読み手の事を非常に考えて書かれた作品という事が一読すれば理解されると思います。読み手として純粋に楽しめ、書き手としても勉強になる作品です。是非一読下さい!
林野
更新が待ちきれなくて、何度も読み返す作品は久々です。モノローグがしっかりしており、小説としての形ができているので、一般の人も読みやすいオススメ作品です。よくある鈍感ものとは一線を画しています。舞台設定は女性が好むものですが、ストーリーの運び方に不自然が少なく、どなたでも読みやすいかと思います。主人公の思考に偏りがありますが、背景が丁寧であるため、人格形成に至る経緯が読み手に伝わり違和感はないです。文章はコミカルな手法を取っているので、冗長にならずよいバランスです。
みなりん
13位:『スキル『市場』で異世界から繋がったのは地球のブラックマーケットでした』
作者:石和¥
【オーバーラップノベルスにて書籍化しました】勇者召喚に巻き込まれた平凡な会社員、タケフ・ヨシアキを待っていたのは屈辱的な無能の烙印だった。思わず国王を罵倒して騎士たちに殺されかけるヨシアキ。生き残りを賭けて自らの特殊技能「市場」を発動するが、現れたのは第三世界の武器商人だった。入手した初期装備はスペイン製コピーのM1911と、脂漬けのAKM自動小銃。相棒のドワーフ娘とともに押し寄せる敵軍と対峙する彼は、過酷な異世界を生き延びることが出来るのか!?新作スピンオフ「マグナム・ブラッドバス ――ガールズ&リボルバー――」https://ncode.syosetu.com/n5356fp/サイモン・セッズ ーブラックマーケット番外編ーhttps://ncode.syosetu.com/n7289fn/
所謂お約束の巻き込まれ転移無能粛清から目覚める主人公のスキル、それはまたまたお約束のお買い物系スキル「市場(マーケット)」。絶品地球料理のスーパーマーケット?否。NAISEIチートのホームセンター?否。呼び出したるは地球で絶賛商い中の横流し上等武器商人その人。マーケットはマーケットでもブラックなマーケットだったのだ。全身鎧が45口径弾を防げるか。魔法障壁がアンチマテリアルライフルを防げるか。ゴーレムがTー55戦車の56口径100mmライフル砲を防げるか。3万人のカタクラフトとファランクス共が万全の野戦陣地に籠る100人の武装山岳ゲリラ兵に勝てるのか。いろいろ台無し地球舐めんなファンタジー、オープンコンバット!
mark
ファンタジーに現代武器を持ち込むのは世界観を壊しそうだけれど、見事に融合した作品。序盤は『ファンタジーな人達と銃』の絵面の違和感はんぱない、というか困惑。けれど組み合わせの有用性は確かだ。クレー射撃などもそうであるが、風力の強さは弾道に影響を与える。しかしファンタジーには魔法がある。多少の誤差は魔法で修正できるのだ。この作品の長所は大きく2つ。1つは主人公の能力『死の商人』。地球のブラックマーケットで武器を入手できるので、ミリオタ歓喜な武器がぞろぞろ出てくる。もう1つは主人公の人間力。(社会人だったら当たり前の事なんだろうけれど)付き合いが長くなったブラックマーケットの人間に対しての心配りを見る限りは、他の人に対しての心配りも想像できる。そんな主人公だからあんな素敵なヒロインがそばにいてくれるんだな、とも感じた。ヒロインの言動はぐっときます。面白かった。
みかん
12位:『私は騎士団のチートな紅茶師です!』
作者:奏多
書籍化8月2日 4巻 一迅社アイリスNEOより発売!「ここ、ゲームと同じ世界?」20歳の私、ユラは、拉致されて前世の記憶を思い出した。しかも拉致された時に魔女にされた疑惑があるけど、この国、魔女に滅ぼされてゲームが終わるんじゃなかったっけ!?ラスボス疑惑は不安だけど、魔女らしい力より先に目覚めたのは、紅茶が作れる力。それならばと、居候させてくれる騎士団のお城で喫茶店を始めました。お茶を使って魔物討伐も、魔物の説得もしながら、王国を救えるまでがんばります!※喫茶店は第二部から営業
11位:『女皇だった前世を持つ織物工場の女工は、今世では幸せな結婚をしたい!』
作者:九重
皆さまの応援のおかげで、2019年9月フェアリーキスさまより書籍化されました!ありがとうございました。 広大な皇国の属国メラベリュー、その田舎町ミームの織物工場で働く女工のシェーラには、自分の前世が女皇だったという記憶がある。しかし、前世は前世。貧しくも優しい家族と明るく生きるシェーラは現状に満足していた。 そんな彼女の不満は、ただ一つ。婚活で失敗続きだということ。「どうして? 私の何がいけないの?」 無意識に前世のチートを発揮するがゆえに男性に引かれてしまうシェーラのドタバタ物語。
10位:『『金の星亭』繁盛記~異世界の宿屋に転生しました~【Web版】』
作者:高井うしお
【書籍化】カドカワBOOKSより2巻が4/10から発売中です。ダンジョン都市の6歳の少年ルカは、ある日高熱から目を覚ますと30歳の会社員「川端 幸司」の記憶を持っていた。かわいい妹ソフィー、きれいな母さん、やさしい父さん。案外この世界も悪くない……しかし、実家の宿屋は安いだけが取り柄の自転車操業!日本のおもてなしの心なめんな!絶対に立て直してやるからな!体は子供、頭脳は三十路!ふつーの人によって普通じゃなくなっちゃった(?)少年の、ほのぼの異世界宿屋経営奮闘記です。カクヨムにも掲載中
僕は、異世界転生モノって普段あまりたくさんは読まないタイプです。モンスターとか、ステータスとか、戦いとか独自のシステムが多くって難しいなって感じることが多くて。でも、商売のことならわかります。何かしらのサービスや物品を提供して、見返りにお金という利益を得るという行為。それなら知ってる!この作品は、現代で社会人としてやっていた主人公が、異世界にある廃れた宿屋の少年に転生してしまって、宿屋を立て直そうと奮闘する物語です。世界観は異世界でありながら、やっていることは商売なので、難しいことはありません。ついでに言うと激しい物理的戦闘もありません。なぜなら宿屋は戦わない!(商戦は除く)優しい両親、友人、冒険者達に囲まれて、主人公は成長します。三十代から少年へ。転生して生まれ変わって、もう一度人生をやり直す。新しい人生をよりよくするために、家族の生活をまもるために。
あっきコタロウ
すまない、ウソだ。そんなランキングは無い。でもあったら、間違いなく上位に行くだろうね。どういうわけか30歳日本人サラリーマンの俺、『川端 幸司』の記憶があるが、ぼくは『ルカ・クリューガー』、6歳。この家の長男だ。子供に戻って、異世界で人生やり直し。ああ、これだよこういうの。辛い現実から逃避できるような、ひどくぬるい転生が読みたかったんだよ~。 甘いわ。どこの世界にいようが、労働からは逃げられない。「だけど、これはちょっと手入れしないとなぁ」「最大の問題は、純利益が少ないことだな」「しかし、なんとか冬がくるまでに窓と壁の穴は直したいところだな」転生先は、さびれた宿屋。つつましくも生活する大家族の長男に転生した主人公。6歳だろうが何だろうが、父と母と、兄弟たちを助けなきゃ。 ぼくはこの世界で幸福に暮らしたい。 その為に、俺がいるんだから。
古川アモロ
9位:『辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する』
作者:三沢ケイ
**PASH!ブックス様より「辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する」「〃 新婚編」発売中です** 田舎の農家の娘だったサリーシャは、その美貌から領主である伯爵家に養女として迎えられる。 王太子妃候補として厳しく躾けられたサリーシャだったが、結局、王太子のフィリップが選んだのは別の令嬢だった。さらに、婚約者発表の式典で賊に襲われた王太子と王太子妃候補エレナを庇い、背中に未婚の貴族令嬢として致命的な醜い傷を負う。 そんな失意の中、サリーシャにもたらされたのは六十歳過ぎの老人伯爵との結婚話。しかし、蓋を開けるとサリーシャは十歳年上の辺境伯、セシリオ=アハマスと結婚することになっていて……? 王道のヒストリカル風ラブロマンスの溺愛もの。
小説を読んでいて、頭の中に映像を浮かべる方はいませんか?そんな時、ひとつの違和感で我に返ってしまうことはありませんか?この物語は、現実に戻ることを許してはくれません!まるで文章の間から魅了の魔法でもこっそり放っているのかと思わせるくらい繊細な表現力で、読み手をぐんぐんと引き込んでくれます。 王道の婚約破棄物ですが、しっかりとした設定と流れるような描写、そしてヒロインの令嬢としての立場やひとりの女性としての心情の動きなどは、心を引きつけて揺さぶります。さて、辛く悲しい状況に追い込まれたヒロインのもとに、逞しくも不器用そうなヒーローが現れました。でも、すんなりとハッピーエンドは迎えられそうにありません。物語は、まだまだ始まったばかりです。これから何が起こるのか、一緒に楽しみませんか?
りぃん
この作品で特筆すべきは、やはり圧巻の文章力でしょう!さほどネット小説を読んだことのない私ですが、間違いなくこれはトップレベルなのでは⁉︎そして、その圧倒的な表現力で描かれるのは、中世ヨーロッパ風のロイヤルな世界観。写実的表現が権勢を振るった文化と、緻密な文体が見事にマッチしています!さらには、王道を往く令嬢のラブストーリー。身体に傷を負ってしまい、貴婦人としての未来を閉ざされてしまった主人公の前に現れるのは、男社会で生きてきた不器用な軍人……!この2人の対比も完璧で、その差から生まれるやりとりも身悶えするほど……尊い!(←語彙力の低下)いまだ10話と序盤ですが、すでに至高の良作であることが、読めばハッキリと分かることでしょう! ぜひご一読ください!
みらわか
8位:『グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~』
作者:藍藤 唯
「見覚えのあるダンジョンだ」やりこんだRPGで幾度となく目にしたダンジョンの中ボス部屋。勇者を待ち構え、倒されるためだけに存在する妖鬼に、かつての記憶が甦る。己の前世は、何の変哲もない大学生であったのだと――このまま中ボスとして狩られるのはゴメンだ。そう決心した彼は、ボスを撃破してダンジョンからの脱出を敢行。その過程で得たのは、”珠片”と呼ばれる謎のドーピングアイテムだった。この世界に散らばってしまった15の珠片を集めるように女神から命じられた妖鬼は、せっかくならとついでにこの大好きなRPGの世界を旅して回ることにする。これは何れ大江山の鬼神へと到る、一人の妖鬼の浪漫譚。【本編完結済】
そう有れかしと望むのが王道であれば、興味はあれど一歩を踏み出せず、故に突き進む者の背に憧れを抱く。それが「浪漫』であろう。大好きなRPGは無いだろうか?彼らと肩を並べ、大好きな世界を旅したくはないだろうか?そんな憧れから始まる物語は、尻尾の先まで浪漫が詰まっている。小気味いい掛け合いと煽りに笑い、熱い戦いに心を震わせ、彼らの生き様に涙する。物語はなるほど王道だが、登場人物は、よく破綻しないなこの世界と呆れるほどだ。同じ方向を目指そうとも、異なる道を拓く曲者ぞろい。なのに、ここぞという場面では主人公を中心に集い、勢いが連鎖し、シリアスがブレイクダンスし、浪漫が爆発する。誰もが待っていた王道が繰り広げられ、分かっていても読めば熱くなる。全編通して作者が分かってやがる。自由奔放、奇想天外、浪漫飛行。大地が床で空は屋根。世界は広く、浪漫に果てなく旅は続く。転生鬼神浪漫譚堂々の完結である。
ゆき
巻之壱で ハイテンションに驚き笑い巻之弐では パワーワードに腹を抱えて墓前の独白に涙を流し短編之壱では秀逸な煽りに第十席と共に笑いを堪え巻之参では決戦の結果に手に汗握り短編之弐ではキャラを生かしたギャグに笑いすぎて脇腹をおさえ巻之肆では過去の世界に感動の涙巻之伍では激熱展開に興奮し短編之参では またもや煽りの洗礼を受け巻之陸では成長に感動し敵の悪辣さに怒りを覚え巻之漆では抱えた想いに涙を流し終わりの光景に笑みを浮かべ巻之捌では一人の男の生き様に悲しみそして胸を打たれる巻之玖で私は涙が止まらなくなった今まで読んだ数え切れないほどの物語の中で、先を読むのが難しくなるほど笑い、泣き、そして感動したのはこれが初めてだった連休を利用して一気読みしたら、何時間も様々な涙を流しながら読むことになるとは思わなかったぜひ完結してほしい応援しています
コード
7位:『悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ』
作者:壱弐参
神薬《悠久の雫》。これを飲んだ者は悠久の時を生きられる。才能がない男《アズリー》は、偶然精製する事に成功したこの神薬を飲み、不老の体となった。才能は無かったが、時間はあった。五千年という長い年月を経て会得した、魔法や研究の数々。使い魔《ポチ》と共に、見聞を広めるべく、旅を始めるアズリー。目指す場所は最高難度を誇るダンジョン《魔王の懐》。研究ばかりに没頭した故、甘さや若さが残るアズリーが描く冒険の書、《賢者のすゝめ》をお楽しみ下さい。●2019/6/16 『悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ』は「アース・スターノベル」より1~12巻まで発売中(連載中)です! イラストレーターは『武藤此史』先生が担当しております! コミカライズ版『悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ と、ポチの大冒険』は「コミック アース・スター」より1~3巻まで発売中(連載中)です! 漫画家は『荒木風羽』先生が担当しております! どちらも是非、宜しくお願い致します!!
主人公であるアズリーはケーキを作ろうとして失敗し、偶然神薬《悠久の雫》という飲めば不老になる薬を精製することに成功したというちょっと間抜け人物です。そんな主人公に仕えている使い魔ポチもアズリーと同じく《悠久の雫》を飲み不老になり主人のお世話しています。この作品の一番の魅力のアズリーとポチとの掛け合いで、シリアスな場面でもシリアスになりきれない二人の掛け合いはとても面白いです。伏線も多くこれからの展開も楽しみな作品です。ぜひ、読んでみてください。
6位:『婚約破棄されたが、そもそも婚約した覚えはない』
作者:西根羽南
「ノーラ・クランツ。おまえと結婚はできない。婚約を破棄する」大勢が集う夜会。可愛らしい少女を連れた灰茶色の髪の美青年が、声をあげる。略奪愛か三角関係かと周囲がささやく中、ノーラは口を開いた。「そもそも婚約した覚えがないのですが。……あなた、誰ですか?」すると、灰茶色の髪の同じ相貌の青年がやってきて、今度はノーラに跪いて婚約を申し込んだ。双子の貴族に振り回される、貧乏男爵令嬢のお話です。【本編・後日談完結済み】番外編を追加するかもしれません。
5位:『ツンデルお嬢様(転生)は死にたくない』
作者:大橋和代
『ラインヒルデ・エミーリア・フォン・ヴィッテルスバッハ、貴女は自分の犯した罪について、どう思っているのか?』『殿下、わたくしはその方に、何もしておりません』 毒殺に丸焼き、一家揃って仲良く処刑、邪神に頭から食われるなど、ラインヒルデは『ツンデルお嬢様』としてこっちの界隈では有名な、恋愛ゲームのキャラクターだ。ツンデレ、ではない。ツンデル、である。そんな彼女に生まれ変わった私はどうにかして生き残ろうと、準備万端調えた上で、婚約破棄付きの断罪のち投獄後行方不明という、一番希望がもてそうな末路に自分から突っ込んでいったんだけど……。※2019.9.9 余話「もうツンデない私とトーマさんの新婚生活」を追加しました!
4位:『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける』
作者:横塚司/瀬尾つかさ
いじめられっ子だった無力な少年が、落とし穴を掘っていた。いじめの主犯を穴に落とすために。殺すための武器も用意していた。だが、落とし穴に落ちたのは、醜悪な豚鼻の人型生物、オークだった。ある私立の全寮制の学校は、それが存在する山ひとつまるごと、異世界に転移する。なんのちからも持たなかった少年は偶然、モンスターを殺し、レベルアップする。得たスキルは、付与魔法と召喚魔法。その瞬間から、少年は無力ではなくなった。モンスターに対抗できる、稀有な存在へと進化した。ちからを得た少年は、異世界に転移した学校で、さまざまな選択を突きつけられる。自分ひとりで生きるために最適な召喚魔法か、それとも他人と共に戦うための付与魔法か。少年は天秤にかける。
え?この内容で○日しかたってなかったの?と思わずにはいなれない濃い内容です。レベルアップに伴い別空間に飛ばされる、その空間を上手く使う。全体構成とストーリーは私にとって大満足途中でレベルアップについていけなくなるかもwでもでも、倫理など色々な障害をどうにか突破出来、アニメ化したらめちゃくちゃ売れそうだなぁと。他作品も期待してます( ^ω^ )
ちゅぽ
異世界でレベルアップしつつスキルを獲得、というのはよくある話ですがこの物語はその辺がかなり丁寧です。序盤は少ないMPとしょっぱいスキルをやりくりしつつ、知恵と連携で戦っていくのが見所。しかして途中からはある程度ながらも強力な使い魔やスキルを使えるようになる事で、どんどん戦略の幅が広がっていくのが見ていて楽しいのです。それは様々なRPGに手を出して来た諸兄ならばお分かりの筈。レベルと装備が整うまでは怖くて仕方がなかったあのモンスターが、整ったが最後経験値にしか見えなくなるあの感覚です。登場人物も良い意味で人間臭く、主人公の葛藤やヒロイン達を守り時には守られる姿も自然と受け入れられるのではないでしょうか。無論、過去にいじめになんぞ遭った事がなく順風満帆に生きてきた人間には想像の埒外でしょうが。自分ならどんなスキルを選ぶかな?そんな事を考えながら読んでみるのも楽しいかも。
Fe
3位:『婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ【Web版】』
【コミック版 11/26発売! 予約始まってます】【KADOKAWA/エンターブレイン様より上下巻同時発売中! 大量書下ろしで31話→46話、15万字→26万字に増ページしてます! 】※コミカライズ掲載記念・書籍版購入謝恩企画の番外編も公開中です。そちらは世界観ぶち壊しのおふざけ企画ですので、そういうのが嫌いな方は見るのは止めといて下さい。 華やかな王宮での夜会の中。ファーガソン公爵家の長女レイチェルは、許嫁であるエリオット王子から身に覚えのない罪状で弾劾され、婚約を破棄される。あくまで罪を認めないレイチェルをエリオットは王宮の地下牢へ拘禁するよう命令し、レイチェルはパーティ会場から引きずるように連れ出された。 そしてレイチェルは思った。「イエーッ、ゴロゴロし放題のスローライフ! 王妃教育もサボれてうるさい使用人もいない、楽しい休暇の始まりだ!」 こんなこともあろうかと準備万端整えていたレイチェルは、だらだら生活と王子への嫌がらせを心置きなく牢の中で満喫する! マイペースでイイ性格の令嬢に振り回される王宮の人々。後悔したって後の祭り。レイチェルの一言で王子が怒鳴り、大公が泣き、騎士が、猿が、牢番が走り回る! そこに絡む三人の令嬢たちのツンデレ・ヤンデレ・計算ずくの恋模様。ラブい空気は微塵もねえ、純愛は控室に置いてきた普通じゃない物語。
主人に勧められて読み始めたこの作品、ダメなくらいにドツボです、面白すぎるw笑いすぎて涙目になるなんて、本読んでて初めてですwレビューにwを大量に生やすのも初めてです(笑)主人公(最凶w)とエリオット&愉快なエリオッツと、乙女ゲームならヒロインのはずのマーガレットの楽しい(一方的な)掛け合いに笑わない人はいないハズw悪役令嬢系であるのかも知れませんが、こんな切り口見たことなかったwwwR指定はありますが、むしろ大人に危険(笑)主人公視点ではドロドロ一切ないので、読後も爽やか!書籍化との事で、嬉しい限り。他の作品があられるのかはまだ探してませんが、あれば読みたいし、なければ次回作楽しみです。出来れば続編見たいな〜(*´ ˘ `*)ウフフ♡
かるの
連載を追っていた時、毎朝バスの中で読んでいました。そして毎日後悔しました。──笑いが耐えきれなくて。主人公はサイコパス、性格破綻者の令嬢「レイチェル」。ここ大事です。サンドバックさんを虐めた罪で牢屋に入れられます。ところがなんということでしょう。王子様が牢屋に様子を見に行くと……。牢屋の中で狩りをし、焼肉をし、小説を書き、夜には風向きを読んで音楽を奏でるetc。こんな令嬢がどこにいるでしょう?この物語は爆笑必須。うっかり人前で読もうものなら己の死が待っています。……え? サンドバックさんが誰か知りたい? 作品を読めば分かりますよ(ニッコリ)
雨宮 あおい
2位:『シャバの「普通」は難しい』
作者:中村 颯希
【6/25 4巻&コミック2巻発売】「この世の地獄」と称されるヴァルツァー監獄。服役中の娼婦から生まれ、囚人仲間によって獄内で育てられた少女・エルマは、大国ルーデン王の崩御を機に、恩赦として監獄から「釈放」させられる。釈放の発令者である第二王子ルーカスの命で、王宮付き侍女となったエルマ。母の言いつけ通り「普通」の少女を目指して過ごしはじめるが、うっかりぶっ飛んだことばかりやらかしてしまう。それというのも、娼婦譲りの美貌に詐欺師譲りの読心術、狂戦士の戦闘術に、マッドサイエンティストの医術――「家族」である囚人仲間に、かなり独特な「普通」を教え込まれていたからだった。彼女の常識外れの能力や行動は、やがて王宮全体を揺るがしていき――?「もしや……シャバの方というのは、そのくらいのこともできないのですか?(真顔)」”普通”を目指すわけあり少女の、うっかりシャバ無双物語。※完結しました。最後までお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました!
面白かった。ただそれに尽きる。……では文字数が足りないので補足をば。チート持ちの最強主人公モノって物語のバランスを取るのがとてつもなく難しいジャンルだと思います。主人公が無双過ぎてハラハラドキドキ感が全然無かったり、主人公の強さと敵のバランスを取るためにパワーインフレしていったり。そんな難しいジャンルを物凄いバランス感覚で一切の中だるみ無しでただただ面白さを維持したまま完結させたのがこの物語です。主人公はありとあらゆる能力が天元突破した上に絶世の美少女で魔王で聖女という本来なら物語のバランスブレイカー間違いなしのチートヒロイン。ただ、物語の主軸はその非常識ヒロインがあくまで『普通』になろうと頑張る中で知り合い、関わっていく人達との人間模様。各章のクライマックスでチート全開で無双する展開はさながら水戸黄門の印籠シーンのような所謂お約束展開で癖になります。
かるちぇ
監獄と言う特殊な環境で非常に高度な教育を受けた少女が、母親の教育方針から シャバの「普通」について知るために、王宮のメイドとして働くことになります。ことある毎に「常識」の違いが浮き彫りになり、戸惑う少女(とその周囲)ですが、監獄では経験なし得なかった様々なエピソードを通して、「普通」について学んでいきます。現実世界でも、生まれ持った能力や、育った環境の違い等から、「常識」が異なることは多いと思います。もちろん、多様な価値観と言う刺激も良いものだと思いますが、理解はできても府に落ちないことがあったり、戸惑うことも多いのが実情ではないでしょうか。一方で「普通」のこと、例えば家族を大切にすること、友を慮ること、気になる異性にトゥンクすること。これらは、ほぼ万人が共感、理解できて、心まで暖かくなる素晴らしいものだな、「普通」っていいものだな、と考えさせられたお話でした。
いのりん
1位:『ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない』
作者:鶏冠 勇真
皆が騒ぐ王子様やらカッコイイ男性とやらに全くときめいたことがなかった伯爵令嬢シャリーナ・クレイディア。自分は男性に興味が無いのだと思っていたが、学園の裏庭で出会った地味で根暗な本の虫、田舎の貧乏男爵家三男のリオル・グレンに一目惚れ。しかし果敢にアタックするも中々本気に取って貰えず、その上何故か全然お呼びでないこの国の王子が「この俺に興味がないとは…フッ、面白い女だ」とか言いながら付きまとってきて邪魔なことこのうえない。馬に蹴られてしまえと呪詛を吐きつつ、めげずに愛しの人を追いかける少女の恋愛譚。※最後ざまぁ有り。
前々から気になっていたのですが、ようやく読ませていただきましたー!!(*´ω`*)王子に対する2人の反応や対応に、思わず声に出して笑ってしまいました…っそしてなによりも2人の関係性が堪らない…_:(´ཀ`」 ∠):リオルくんかっこよすぎますし、シャリーナちゃん一途で可愛すぎでは…っ!!!毎回リオルくんに止められてますが、吹っ飛んでいくシャリーナちゃんの思考も大好きですっもし今後番外編とかあれば是非読みたいくらい大好きな作品です…!!!(๑>◡<๑)
柊
グイグイ引き込まれて、すぐ読み終わりました。ご飯食べないで読んだwwww最初は草が生え散らかってましたが、いつのまにか応援してて、リオルの安定感にいけー!やれー!みたいな。言葉選びが抜群に面白くて、書籍化したら手元に置いて、何回も読むことになると思います。しなくても読みます。インターネットが普及する前から小説を読んでいましたので、無料で読めて、日本に生まれたことの幸運を噛み締めております。楽しかったー!
マリヤ